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守りたいから

「魔が差すという言葉があります」

 ヒユリさんとの会話が脳裏によみがえる。


「そうだね。もやもやは危険だからね」

 先ほど、リン姉に言われた言葉も思い出す。


 エリーを見る。ミュイッターを見る。そして決めた。

「リン姉にお願いします」

「私がやって良いの」

「はい。ボクはエリーとミュイッターを守りたいです」


――言葉よ言葉、言の葉たちよ、遠くに響いて寒空の、季節の垣根を取りはらう


 春の精霊さんに感じたぼんやりとしたものが消え始め、冬の精霊さんが気付く。


「あとは精霊たちに任せようか。

私はちょっとやることがあるから、公園の近くで待っていてね」

 リン姉の声を聴いて、ミュイッターは高度を下げ始める。


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