まあ、こんなもんですよね…
こんな物語あっあたらいいなあと思ったら、小説を書き始めました。
趣味全開のご都合主義で進みますので、温かく見守って頂けると幸いです。
誤字脱字等ありましたら、ご報告よろしくお願いします。
皆さん、おはようございます!しっかり寝れたので、今日も元気なレーナです。ご飯はまだ食べてないけど、そろそろ来る頃なはず?
コンコン――ほらね?
〈レーナ様、おはようございます。ご気分はいかがでしょうか?〉
「おはよう〜!フィー、ルー。相変わらず、タイミングピッタリだね〜。どうやって把握してるの?」
〈お元気そうですね。そうですね…それは秘密という事で。朝食は食堂でよろしかったですか?〉
測ったかの様なノックの後に続いて返事をすれば、フィーとルーのふたりが入って来る。ルーは近づいては来ずに、扉の横にずれて待機するのが定位置だ。ちなみに、フィルとチナは私に付き添って一緒に寝てくれている。寝たフリが正しいかな?神獣や精霊等の神性生物は睡眠不要だからね。
今日も食堂で食べるよと返しつつ、ラフィネさんたちは起きているかも確認する。今日は既に起きて食堂にいるみたい。…え!寝坊した!?
慌てる私をよそに身支度を整えてくれるフィーは相変わらず完璧だ。
「待たせてごめん!」
「おはよう。いや、楽しみで早く起きただけだからそこまで謝る必要はないぞ?」
「おはよう。私もそう。謝罪の必要はない。」
「2人ともおはよう。そしてありがとう!」
着替えて直ぐに、フィルに乗せてもらって急ぎで食堂に駆け込むと、ゆったりと寛いでいる2人がいた。
まだ朝食は取っておらず、寝起きだからと言って飲み物だけを飲んで私を待ってくれていたみたい。目覚めの白湯だって言ってたかな?
謝罪は必要ないと言ってくれたけど、これだけは言っておかないとと思い、感謝を伝えると、何もしてないが?という顔でこっちを見てくる。
「それじゃあ、朝食にしても大丈夫?」
「ああ、もちろん。家主はレーナだからな。」
「自由にしていいのに。」
「充分させて貰ってるぞ?」
「そうなの?なら良かった!フィー、お願いしてもいいかな?」
〈畏まりました。直ぐにお持ちします。〉
あえてそれ以上は何も言わずに、朝食にしようと声をかけると、私の意図を理解してのってくれる。
今日の朝食はスクランブルエッグとカリカリのベーコンに、食パンかバターロールの選択肢だったよ!私はバターロールにしました!今日も美味しかった。
そのあとは少し食休みをして森妖精族の集落へ向かう。転移でも行けるようになってるんだけど、私を運びたいと言うので、行きはフィー、帰りはルーにお願いする事になりました。
ラフィネさん達には申し訳ないけどって思ってたら、2人は羽を使って飛ぶ練習にもなるし大丈夫って言ってくれた。有難いよね!
そんなこんなで無事集落に着き、(フィーは門番すっ飛ばして長老さん宅前に降りたけどね?!)長老さんを呼んで早速精霊樹に向かうことに。
「ごめんなさい。フィーに任せれば安心だって思って油断してたら門を通り越すなんて……、今日また来るねって伝えてたから良かったけど。」
「いえ、こちらから依頼したことですか…」
〈レーナ様、人族種相手に畏まる必要は皆無です。今は主人たるレーナ様に従っていますが、本来我らは気まぐれな生き物、災害と一緒なのです。同種同士ならある程度融通は効かせますが。〉
「精霊様のおっしゃる通りですな。我々に合わせて頂いてるだけでも身に余る光栄です。」
〈長老もこう言ってることです。この話はここまでにして本題に入りましょう。〉
尊大な態度のまま話を続けるフィーに私は、いいのかな〜と思いながら話を聞く。
長老さんも周りの皆も(訪職者組を除く)同意する様に頷いているのを見て、これがこの世界の常識なんだなと思う。私がきっとイレギュラーなんだろう。多分だけど、下に見られて失礼な態度取られない様にそう振る舞っているんだと思う。
私もそうした方がいいんだろうね、きっと。想像つくもん。私に失礼な態度とった者の末路が。皆で報復しに行くんだろうな…。そうならない為にも、これからの受け答えは基本的にフィーにしてもらった方が良さそうだね。
うんうんとひとりで納得していると、精霊樹の所に着いたみたい。
フィーがこちらに視線を向けたので、仕切りの許可取りだろうとあたりをつけた私は、同意を込めて頷く。詳しく教えてくれなかったから手順分からないし、流れに身を任せるしかないよね!
〈わざわざ来てあげたのです、出て来なさい。〉
精霊樹の前に立ち告げる。すると光が集まり小さい人影になった。
長老さんたちはおお!と小さく声を漏らして感動している。
〈お初にお目にかかります。最高位の方々を見る事ができ、大変光栄に思います。特に〘神人〙様と会えるとは思ってもみませんでした。〉
〈堅苦しい挨拶はなしです。あなたは分かっていますよね?精霊樹の近くに魔物は寄り付かない。それなのにここに来るまでたくさんのトレントを見ました。〉
〈はい、私の力不足です。〉
〈その通りです。差し迫った状況ですので、今回は例外ですよ。肝に銘じて起きなさい。〉
〈感謝致します。〉
周りの雑音など聞こえないとばかりに話を続けるフィーと精霊樹。前口上をバッサリと切り、用件を伝えている。向こうも分かってはいた様で、話はスラスラと進む。相変わらず尊大だなぁと思ったけど、なるほどこれが上に立つ者の威厳か〜。
〈お待たせ致しました、レーナ様。〉
「そこまで待ってないよ。もう大丈夫なの?」
〈はい、お気遣い感謝致します。それでは、あちらの精霊樹に触れてマナを流して頂きたく。〉
「分かった!皆に分ける時みたいにするねー!」
〈お願いします。〉
それまでの尊大な態度が嘘のように消え、私と話している時は凄く優しくなる。主人と認めてくれてるってのもあるんだろうけどね。契約する前はタメ口で押しが強かったもん。押しが強いのは今もか!
それよりも今は目の前の精霊を助ける事が先だよね!
私は精霊樹に近づく。いつもだったら付いてくるみんなは、呼びかけた地点から動かずに待ってるようだ。近づいている内にこの精霊が弱っていることに気づき、一緒に治してあげようと決意する。口には出さないけどね?
幹に触れ、魔力を譲渡する時のように精霊樹に流し込む。まずは地脈に道を繋げて、そのあとに精霊体の衰弱も私の魔力を治りますようにと祈りながら多めに流す。一時的な物だけど、地脈に繋げたので、これ以上酷くなる事はないだろう。
これくらいでいいかなと思った所で、手を離して魔力供給をやめ、みんなのいる所に戻る。
合流すると、神性生物組以外は感動に打ちひしがれていた。魔力譲渡後は精霊樹を見ることなく戻ったので気づかなかったが、力が漲る精霊樹は今まで以上に光り輝いていて、生命の宿る樹である事がひと目見て分かる。この雰囲気を邪魔するのも野暮なので、私は『念話』でみんなに落ち着くまで待つねと伝える。みんなから同意の思念がとんできたので、私もしばらくその風景に浸ることにした。




