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草原の魚  作者: 日次立樹


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キッチンドランカー・ビート

これなあに 蕪とトマトと玉ねぎを焼いてチーズとなんかしたやつ


と、と、とん、と、と、と、とん 慣れぬ手で母にカレーを作る祝日


一人暮らしやりたいリスト一番目・桜でんぶをそのまま食べる


玉ねぎを切っただけだよ本当に(お前のために泣いてたまるか)


雨乞いの儀式の一つキッチンで私を見つめるレタスから圧


味のない方が美味しく食べられる コロナ生還して知る世界


「母さんが残したレシピ」の余白には無口な父の痕跡があり


ビーカーでインスタントの味噌汁を食べた染みまで記憶する紙


澄み切ったスープのような短歌から取り除かれた私の行き場


悲しみも角をなくしてしまうまで煮込めば食えるという人の鍋


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