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草原の魚  作者: 日次立樹


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花の影あり

借りたまま返さなかった本がある 君を引き止めすぎてしまった


恋うるとの舌の根乾く間もなしに打ち捨てらるる花の影あり


言えないと気づいた日から打ち明けてしまいたくなる君が好きだと


嫌いなら嫌いと言って チョコレイト 誰でもいいなら欲しがらないで


傷のあるCDだったいつまでも愛してるまでたどり着けない


君は去り昨日食べてたジャム瓶が開かずに途方に暮れている部屋


何人の私がいてもありのまま私を好きな私はいない


君のいない人生ならばこの花の名前を知らないままでいられた


あ、だめだ 何がだめってはじめから 誰も愛せていなかったこと


優しいと言われたくない あなたのは都合がいいって意味でしかない



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