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草原の魚  作者: 日次立樹


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祭り囃子の催眠効果


眠たげな夏の大気を支配する祭り囃子の催眠効果


光ったら呼吸を止めて雷鳴を待つ遊びしていたねあの頃


ため息を受けた仏壇の線香の火が慰めに静かに光る


いとけない麦わら帽子のUFOでひまわり畑の宇宙(そら)をゆくひと


炭酸の抜けたソーダに思い知る 青春という響きの甘さ


風うつり遠ざかりつつある夏に未練がましき金のひまわり


テーブルに水の輪ふたつ ここにいた二人は別れ話をしていた


オニヤンマひとり校舎に迷い込み 廊下の端で羽ふるわせる


トランクに空けたお土産スペースがいつも足りない欲張りな人


好きなこと秘密にしたいたちなので一行日記は白紙にします



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