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草原の魚  作者: 日次立樹


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色彩世界


堤防に沈む夕日を照り返しオレンジと黒に世界は染まる


古い時計 新しい靴 借りたペン 教会の上に広がる青空


感情の言葉を並べ立てるより 花が、と置いた光が冴える


いつまでも頼る背中と思ってた父の背丈を追い越した夏


草薫り 虫鳴き 川の透き通る 夏のゆくへを誰に尋ねん


されこうべ隠す夏草枯れ折れて風に尋ねる人も絶え果つ


傷のない果実みたいねあなたって 渋くて誰も食べやしないわ


林檎より林檎の香りするという カモミールティはラムネの香り


二人には埋まらぬ深い溝があり 切り捨てられぬ思い出があり


名前知る程度の他人 街なかですれ違っても気づかないふり



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