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草原の魚  作者: 日次立樹


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海底に咲く


海底に咲くとりどりのアネモネの花の棘には毒があるので


地球から遠ざかる月に追いすがり 潮は満ち引く鼓動のように


大昔ここは海だったんでしょう あなた私を喰らったでしょう


真っ白なTシャツのごと吊るされたヤリイカ 海のある街だった


海底を流れる箒星になり マリンスノーに溶けては消える


悲しみに付ける薬のないものか 思い出ばかり沁みてうむのだ


指先と唇と頬と触れたとて 想う言葉は喉を塞いで


星屑を集めてななる天の河 チリリとならせ募る想いを


海月には海月ののりがあるだろう 浮遊するのも楽じゃないから


魂の抜け殻を海に沈めたら遠い未来でオパールになる



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