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草原の魚  作者: 日次立樹


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地獄に落ちる心づもりで


あと二分、二分間だけ息をして 地獄に落ちる心づもりで


密やかに呼吸をひとつ さんざめく 海の光に呑まれるために


手袋とあなたのくれた心臓を桜の下に埋めていきます


真夜中にカーテン開けて 月影の無慈悲な明るさに燃え尽きる


「惚れる」とは目を心を奪われて「愛する」ならば全部あげたい


冬の朝 氷のように冷めた手と心であなたを突き放したい


名無しなら何でもできる気がしてて なんにもなれないまま目を閉じる


本当のことを言うとき少しだけ嘘になるのを期待している


青空に逃げてしまった風船を撃ち落とせたらどんなにいいか


寂しさは魔物のようだ 愛という名がつくならば毒まで喰らう


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