31/34
あなたのようなわたし
音もなく花は散る散るわたくしが悲しみ忘れていられるときも
年重ね郷土の味を知るたびに母の故郷の遠きを思う
ふるさとは花ふる里に違いないあなたのような人がいる場所
悲しみを悲しみのまま後悔は後悔のままおく難しさ
思い出と名前をつけた写真たち いつか忘れるアルバムの中
ふるさとは遠くに在りて思うもの かえれないから微笑んでいる
晴れの日の光に踊る雨の中 粛々とゆく花嫁行列
画用紙を飛び出していく自由さを忘れて箱におさまるクレヨン
うららかな休日の午後に描く夢 昼寝をしたら散歩に行こう
ひび割れた道路に花びら散りばめる春の嵐のマラソンコース




