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僕を忘れていると信じる
星になる 優しい嘘を吐き出して 冷たくなった君の手のひら
いかめしき祖父のアルバム あなたにも子供時代があったのですね
引き返す8番出口に残る君が 振り返るなと背中を押した
思い出になったあなたに宛てて書く 別れてからも楽しかったよ
まだ君がいるかのようなカレンダー デートの花丸ついた命日
文末の滲んだ署名 もう誰も君の名前を呼ぶことはない
古書店で売られる日記にコマ送り映画のような人生を見る
降り積もる雪を踏みしめゆく君のあとかたもなく花の咲く頃
さいなら、と少し訛った響きだけ あなたはここに置き去りにして
現実の並行世界で君は生き 僕を忘れていると信じる




