第6話 元カノA
渉はその日一日中紅蘭という1人の女子と中学の時に受けた仕打ちを考え続けていた
「はあ…なんでこうなっんやっけ...確か俺が告ったからやったけ?」
勉強机の引き出しから中学の時に書いていたメモ書きを掘り起こした
「んーと...うわ!なんだこれ!すげー病みアピじゃんかよ。見なかったことにしよう」
渉は何も見なかったかのように引き出しにメモ書きを埋めた
(二度と見ませんように)
「そういえば紅蘭って言うやつモテてるんだよなあ?まあ...もうあんま関係ないか...ストーキングしてるやつは少し気になるけど、俺が手出しするようなこと……あれ一歩間違えたら犯罪じゃね?」
次の日
「ふー!快調快調!最悪な朝だね!」
渉は起き上がり、仕方なく食パンを焼いて少しだけ食べてから制服に着替え、歯を磨き学校に出勤...学校に向かった
(どこぞの会社員かよ。もっと忙しいか……)
移動中歩きスマホではあるがスマホを開いた
なんか知らんプロフィールの人から着信が来ていた
(あれ?くらんって人からだ。ああ紅蘭か。)
『今日の放課後、話ある』
(やべ、全然既読つけてなかった。)
『了解。』
「ほーずーみー!」
スマホを操作していると背後から萌えボイスの女子が俺に話しかけてきた。
同学年の河原木珠奈だ
今日はツインテールでなんか意気込んでそうだ
「なんだ?」
「ひっさしぶり!同じ駅から通ってるとは知らなかったねー!」
「まあ、出会って初日で付き合って、お前が変な噂流されまくったせいで別れるしか無くなったからな」
「1週間も持たなかったね」
「うん……」
「この浮気野郎め!」
「俺は本気で好きだぜ」
「もういいのよ。バイトに打ち込みたいから」
「え?バイトってこの学校禁止じゃなかったのか?」
「うん!禁止だよ!」
「まあ何したか予想着いた。言わなくていいよ」
「今回はえっちな方法使ってないよ?」
「え?」
「実は家が貧しいんだ」
「そうなのか?にしてはファッションが豊富だな」
「男が買ってくれるからね」
「買えなくてすまんな」
「そりゃあだってお金以前に顔が良かったんだもん保泉って男は!」
「そうか...」
「納得すんなや」
「いや、納得はしてない」
「訳わかんかい。今も告られたりすんの?」
「いやぁ...もう声掛けてくる人も減ったね。そもそももう人と熱心に話すこと無かったし。」
「中学の時色々あったんだっけ?」
「うん。てか時間大丈夫か?少し急がないと駅遅れるぞ。」
「え?!もうこんな時間!?」
「うん」
「は!早く行こ!」
珠奈に握られるがままいきなり手を引かれ、走り始めた
「はえーよ」
「急がないと!」
「すまん急かしすぎたかも。あと2分ある」
「駅の2分はないも当然よ!」
「ちょ!危ないって!」
渉は倒れそうになるも、持ち前の運動神経で体勢を取り戻し走り始める
「なんでこんなことに...」
「しょうがない……でしょ!」
「責めてはないよ」
交通系ICカードをスっと取り出し、改札を出る
階段を降り始めている時に電車の扉は締まり動き始めていた
「ま、間に合わなかった……」
「...」
「疲れた...」
渉は喉が乾いたので近くにあった自販機を使いお茶を買った
(そういえば……)
「珠奈、なんか飲み物いるか?」
「ああ...うんお願い」
「何飲むんだ?」
「私もお茶でお願い!」
目線は俺の右手にあるお茶にあった
渉は「りょーかい」といい珠奈の分渡す
「いつもこのくらいの時間に来てたのか?」
「うん。ギリギリ中に入れるぐらいの時間」
「なるほどね」
「ね、ねぇ!」
珠奈が何か言いたそうな雰囲気を出していたがそれをぶち壊すかのように電車が豪快に通過した
「珠奈なんか言ったか?」
「うんうん。大丈夫だよ」
渉は何故か申し訳なく思った
通常通り朝は登校し、放課後になるのを待っていた
放課後、紅蘭からメッセージを受け取った




