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第5話 図書室での出会い

高校

それは人それぞれ違うものを志、夢を馳せる場所だ

何をしたいかは自身の気分で変えられる

だからこそ人間なのだ

4階の図書室に渉は向かっていた


いやまさか図書室に行くとはな

確かあれだろ?推理小説とかしかないんだろ?

まあまだわからんし、入って絶望でもしますか

ガラララ……ガシャン!

非常に静かな図書室だな

大量に本はあるけど、どれも気になるようなものは見渡す限りないな

てか俺とあの子しかいないから実質2人きりだ

話しかけてみるか

「あのーすみません。この図書室の人気の本ってなんですか?」

「ああ……えぇっとー...えへへ...わかんないや」

「そ、そうですか、では」

そうか、じゃあ探してみるか

「あ、あの!」

「ん?どうした?」

「名前!伺ってもいいですか...!?」

名前……

「いいが……なんでだ?」

「気になって……あ、私平垣ひらがきひなりです」

「保泉渉だ、よろしく」

うーんと、どこまで見たんだっけ?

ガラララ……ガシャン!

ドアが開いて、女子が入ってきた


あれ?あの女、確か朝の……


「渉...ここにいんのか?」

「ああ、はい?」

「謝罪は今でも受け付けるぞ」

「あの話は無しにしてくれ、てか俺なんかしたのか?そういえば朝のあいつどこにいんだ?」

ガラララ……ガシャン!

男が入ってくる、少し奥で待機している

「こっからは小声で話すか」(小声)

「うん、で?あんた名前は?」(小声)

「そんなに聞きたいのか?名前って」(小声)

「聞くわよ!人と人の繋がりなら」(小声)

「俺に繋がりを感じたと?」(小声)

「それも違うわ」(小声)

「え?めんどくさw」(小声)

「まあいいっしょ」

と地味にでかい声で言った

「でも名前は言わなくてもわかるわ」

「なんでわかるんだ?」

「結構有名じゃない、浮気しやすいモテ男って」

「らしいな、俺は浮気などしていない」

「知ってるわよ、だって本来はそんなことしてないんでしょ?」

「してねぇーよ、話してただけなんだ」

「そっかぁ」

「ん?」

渉はふと紅蘭に目を向けた

そこにはこれぞ美少女という顔であった

「なあ、お前モテてんだろ」

「ええ、当たり前でしょ?」

「だったらなんで俺に言ってきたんだ?」

「私も浮気してるって噂されて、彼氏を作れば噂され、直ぐに別れた。女子っていろいろ大変なのよ。良く仲良い感じだとか、恋愛だと対応が違う感じで描かれるけど、実際はそんな素直じゃない。なんで私は選ばれなかったんだろうって気持ちが残ってるはず」

渉は特に答えなかった

「人って面白いわ」

「ぐふっww」

「笑い方は陰キャなのね」

「辛辣...中学の頃ほぼ誰とも喋れなかったから...全部あの人のせいだけど...」

「あの人?」

「俺の初恋の人だよ。」

「なんでその人のせいになるのよ?」

「告白したんだ。遊びに行った日に。で、断られたんだけど、そこまではいいんだ。でもここからだ」

「な、何よ」

「次の日、学校に来たらその人とその人のオトモしか存在しない学校になっちゃったんだ。先生までもね」

「え」

「人は面白い、けど持ってる武器を使いこなしてしまえば、人は簡単に変わる。人を苦しめ、陥れ、侮辱でき、首吊りにして晒しあげれる」

「なんでそんな事したのよ」

「さっぱりわからない。こんな話したのは、君がはじめてだよ」

「いちいち!そう言うこと言わなくていいから!」

「怒んなって。俺はいつまで構っていられない。あの人を見つけて、懲らしめる。たったそれだけだ」

「大変な世界にいたのね。」

「うん、まあそうだな。思い返したくはないし、思い返すことも無いだろ」

「掘り下げるようで悪いけど、生活は安定してたの?」

「普段通りの生活だ。簡単に言えば外国人が日本で働いてて、ワンチャンこの人スパイじゃね?って考え方であってるよ」

「そんな考え方に行き着いたことはないけどね」

「ないのか?」

「無いでしょ」

「無いかぁ」

「ああ、その、男の人はどうすんの?ずっと入り口前で居座ってるんだけど」

「ひなりさん、なんかあの人変な行動してた?」

と、本棚越しに聞いた

「いや、特に何も」

「ひなりさんまでスパイに...」

「なってないですって。」

「女子ってみんな辛辣な言葉を言うようになってんのか?」

『なってないだろ』(2人)

「絶対なってんだろ」

「で?ひなりさん?」

「は、はい!」

「本当になんもしてないんだよね?」

「ちょっと顔見るか...」

渉は、行儀悪く、本棚の上に体を預け、顔を見る

「あれ?こいつ朝のトイレで見たぞ。」

「認識があるのね。てか本棚崩れるっしょ」

「大丈夫でしょ。俺体重45だから」

「えぇ...その身長で?」

「うん。」

「ま、まじかぁ」

「紅蘭は60とか?」

「女子に体重を聞くな!」

「あ、すみません」

「てか、いつの間にか紅蘭呼びだし」

「ダメか?」

「……っだ!ダメじゃないけど!……び、びっくりしたのよ!」

(なんだよ可愛いじゃねぇか)

「ああ...そうか」

「早く、あいつに話しかけて理由を聞きに行きなさい!」

「わかったよ」

渉はそこまで歩き、そいつに声をかける

「朝ぶりだな。なんでストーキングしてんだ?」

「急に聞くな...お前をぶっ殺すためだ」

「え?」

「ん?」

「え?」

「は?」

「もう1回聞くよ?なんでストーキングしてるですか?」

「また聞くのか?お前をぶっ殺すためだ」

「うんうんうんうんうんうんうん」

渉は数え切れないほど小刻みに頷いた

「わかった、OK、stay」

「何がstayだよ」

無視して、渉は紅蘭に伝えた

「絶対嘘でしょ」

「うんうんうんうんうんうんうん」

また、渉は数え切れないほど小刻みに頷いた

「きも」

「きもくねぇーよ」

「きもいって」

「とりあえず、そういう事だから。これからよろしく」

「何も嬉しくない展開ね」

「うんうんうんうんうんうんうん」

渉は数え切れないほど小刻みに頷いた

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