第4話 図書室に行く前
朝会から何事も起きず、午前中が終わった
ほんとに何も起こらない日だ
「さてと、行こうぜ」
目の前にいる男士2人組を誘った
「食堂か?」
「え?まあ購買でもいいぞ」
「食堂にしようぜ」
「OK、じゃあお前らの奢りな」
「は?」
渉はそう言いつつも財布を持って2人に1000円ずつ渡した
「お、ありがたい」
「金に困ってんだろ?確かバイク関係のやつにお金かけまくった見たな話、聞いたぞ」
「そう、よく知ってんねw」
「まあな」
「んで、君はあれだろ、最近アクセサリー買いまくったんでしょ?ここじゃ使ってるとすぐ無くなるぞ」
「き、気をつけるよ」
「無くしても知らんぞ」
「無くしたのか?」
「女子に取られたからもうあげた」
「なんで?」
「もう使い物にならないから」
などと話しながら1階にある食堂に向かった
食堂はめちゃくちゃに広く、巨体が横に50人いても十分なスペースだ
「1階ってやけに豪華だよな」
「俺たち2年は4階だけどな」
「図書室があるじゃないか」
「使ったことあんのか?」
「授業で何度かな」
「そっちは?」
「うん。俺も授業で使ったよ」
「あれ?俺ちょうど休んでたんかな?」
「とりあえず、並んで食事取ってから話そうか」
この学校の生徒ほとんどが学食を利用している
購買はちょっとしたものぐらいしかなく、部活をしている人からすると、栄養供給にもならないほどだ(一応なるけど)
「そうだ渉、図書室行ったことないならこの後行けば?」
「そうだな、お前たちも来てくれるのか?」
「いや、行かない」
「即答だな」
「行けばわかるさ、文学系女子がとにかくウザイ」
「本しか呼んでないのによく言うな」
「ギク!」
「擬音って自分で発するんだw」
「ま、陽キャの溜まり場でもあるな」
「外に行かないでか?」
「今頃外で体動かしてるやつなんて居ないよ」
「確かに、あんま見ないな」
「……じゃあなんで聞いたんだよ」
「他の人の意見も聞きたいからに決まってんだ」
「まあ、それに関しては同感だな」
「そうか、で?何頼むんだ?」
「そりゃあ...焼肉定食焼肉抜きで...だろ」
「どっかで聞き覚えあんなw」
「なんだ?それは」
「渉しらないのかよ」
「すまないな、あまり知識がないんだ。家帰ったらずっと勉強してたからな」
「え?」
「驚くのも無理はない。この家系は代々医者だからな。高校だけは少しでも羽伸ばしたいからさ」
「だからといって学年ほとんどの人と付き合いはしないだろ」
「ま、まあそうだな」
「てか、やべぇ注文しねぇーと」
と言い3人は顔を合わす
『焼肉定食、焼肉抜きで!』(3人)
「あ、なら400円です。なので3人で1200円ですね」
「俺が払う」
「え、1000円貰ったんだぜ?」
「それはやるよ」
と言い、渉は財布から一瞬で1200円を取り出しおばちゃんに渡した
「まあ良いってことよ」
「マジでそういうとこだと思うぜ」
「え?俺何かしたか?」
「そこまでで人を沼らせる力なんだと思うな、メモしとこう」
「なんで?」
「そ、そうだな」
「てかなんでノリノリなの!?」
定食の乗ったトレーを各々持ち、空いてる席に奥から座る
「まあ、図書室とりあえず行ってみますか!」
「うん、行ってらっしゃい」
「じゃあ……」
『いただきまーす!』




