第26話 転校と転校生
5月ってほんと地獄だよな
基本眠いって言うか、気持ちが乗らない
まあ年中気が乗らないけど、特に気が乗らない
なんて、今日も考えてた
いきなりみくから言われたことに絶望しながら今日1日過ごすだろう
「はーい、今日も勉強しっかりやれよー。てか保泉、お前はこれからの進路そろそろ決めろよ?」
「え?僕ですか?」
「そうだよ。基本もう大学とか決めてんだから」
「……そっか。どうしよ」
「ま、いい。それより大事な話がある。この学年に転校することが決まった生徒がいる。そしてここに転校する生徒もいる」
「……」
「そしてその転校生は……明日来る」
(明日!?)
「さらにだ、このクラスに来るんだが……保泉、お前が案内できるか?」
「また俺かよ……」
「お前になにか頼んだことあるか?」
「ない」
「で、この学年から転校する子は3年で転校することになってるけど、そこまで気にするな。家庭の事情らしいからな」
(家庭の事情……これマジで便利な言葉だな)
家
「なあ姉ちゃん?」
「ん?どうしたの?」
「俺にピッタリの仕事ない?」
「その話私もしようとしてたの!」
「……」
姉はニコニコしながら紙の束から1枚取りだして見せてくる
「これ!」
「えぇーっと?島田プロダクション?」
「アイドル事務所!」
「アイドル事務所ねぇ……え?アイドル事務所!?」
「その発想はなかったかい?」
「ないでしょ。だって顔」
「いい顔持ってるし、私が鍛えあげた性格よ!」
(性格を鍛えあげるとは?)
「試しに行ってみたい?私も行くわ」
(やべぇー姉ちゃんこれ本気のやつだ)
「と、特に気になる企業とかもないし、い...行きます」




