第15話 紅蘭姫
後日
(勉強と依頼の両立むずいて。)
渉はまだ、探す気になれていなかった
(ん?)
ポケットに入れていたスマホが揺れた
何か連絡が来たようだ
紅蘭からだ
『今日、学年合同の会議がある。代表の男が不足。お前来い』
(だり)
『了解しました。』
『放課後な』
(...さてと。パンでも買いに行くか)
渉はパンを買いに購買に向かった
購買にはパンを買う一定数の客が集まっていた
特に1年だ
思わずその話が耳に入ってしまった
「話によると、圭くんは女性恐怖症を持っていたとわね」
(...!?)
『渉くんは渉くんのままでいいんだよ』
「ハァ...ハァ...ハァ...」
渉に姿はくっきり判別できなかったがおそらく中学の時、初恋相手の姿とセリフがフラッシュバックした
「ふー...」
渉は立ち上がり、何食わぬ顔でパンだけ買い、その場を離れた
放課後
『来い』
とだけ紅蘭から連絡されていた
(...あれ?もう集合時間なの?)
急いでカバンを持ち、会議室へ向かった
中には誰もいなかった...
あ、紅蘭はいた
紅蘭の隣の席に座り渉は言った
「ハァ...ビビった...集合時間間違えたかと思った」
「ごめん、連絡苦手なの。」
と紅蘭はいい「ニヒヒ」と満面の笑みでこちらを見つめてきた
見たことの無い動きに渉は照れてしまい、手で顔を覆った
一瞬の静寂
歩く音もしない
まだ誰も来ようとしてないのだろうか
「なあ、会議場所間違ってりしない?」
「そうよ、ないわ」
「は?」
「あなたと話したかったの」
そういうと人が普通に入ってきた
3年だ
「よ!」
紅蘭の知り合いだ
当然だろ、俺は代役なんだし知らないはずだ
とかじゃなくて、普通に嘘つきやがった
なんかおかしいぞ、紅蘭
「後で何が何だかちゃんと教えてくれ」
「ニヒヒ」
また満面の笑みでこちらを見てきた
ぞろぞろと人が入ってきて人数が揃ったようだ
「あれ?彼は?」
「ん?あ、渉。彼氏を代役にした」
「はい、よろしくお願いします!...ん?」
『ん?』
一斉に疑問が上がった
「ちょっと待って...彼氏さん。イケメン過ぎない!?」
(どうやら俺が思ってる疑問とは違う疑問だ)
「あ、アハハハ」
「不器用ね。渉」
「...ん」
思わず破顔した
まじで今日の紅蘭は様子がおかしい
いや俺がターゲットにされてただけで本来の紅蘭はこんなやつなのかもしれない
会議が始まった
会議へ続く




