第12話 モテモテ男
星紡学園の昇降口には人盛りができていた
渉はお構いなしに進もうとしていたが、1年の女子が待ち構えていたかのように俺に声をかけてきた
「あ!出たでたこいつが2年の浮気男、保泉渉よ!」
(噂が1年まで知れ渡っただと!?最近なんもしてないんだがな)
「……すまないがそこをどいてくれないか?」
「やだぁ。下から見たらそんなに顔良くないね」
「……1年も言えないけどな。どけ。」
「うわ!ひどぉーい。圭くんにはかわいいって言われたのに〜!」
「圭……?誰?」
「山田圭。私の好きぴ」
「ああ。そうですか」
「1年で……学校1番の顔よ!」
そう言って指差した
その指の方向には人盛りの原因と言わんばかりの男が女子を囲っていた
「おはよ。通してくれるかな?」
とても困っていそうだ
「あれは……まあそういう考えも女子からすると許容範囲なのか?」
「どういうこと?」
「とても困っているように見えるのだが……」
「あははww何言ってるんですかぁ?w」
「なぜ笑う」
「こんな奴が去年まで学校1番って言われてたのが嘘みたいだなぁってw」
「……そうかよ。俺はただ真剣に人と向き合ってただけだ。ここに恋しに来た訳じゃねぇよ」
「え?」
「おい、そこの女。男に夢見すぎだ。困ってんだろ。いい顔汚してどうすんだよ」
生徒会室
「紅蘭様、とてもこの計画は良好と思われますね」
紅蘭と紅蘭に仕えるモブが会話をしていた
次期生徒会長と呼ばれる紅蘭は既に生徒会室を占領し、このモブは今の生徒会長だ
そして2人は昇降口を見下ろしていた
そこには渉が入っていく姿を見ていた
どうやら場は丸く治まったらしい
「外崎に伝えて。事態が悪化したって」
「そ、そうですか?」
紅蘭は椅子に座りながらキリッとした目で睨みつけていた
耳には校則違反のピアスがつけられている
「は、はい」
モブは去っていき、紅蘭はスマホを確認した
渉から何か来ていた
渉
『やってくれましたね次期生徒会長さん。僕の露崎みくをクラス全員でいじめるとは。全員口を揃えて紅蘭の名前を上げてる。はよ教室こい。生徒会室に入れなくしてやるよ』
「ふっ……おもしいじゃない」
スマホ閉じ、自分のクラスの教室に向かう紅蘭
教室では、最悪な雰囲気を纏っている
露崎みくは机から顔を外さず、渉はブチ切れ、1年生も教室に来ていた
山田圭も来ている
続く




