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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第3章 それぞれの道と変わらぬ想い
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83話 ファンイベント2

初めてのファンイベントが成功に終わった会場外では、イベントに来ていた人達がウイングプラザ前の広場で集まっていた。

祐樹と早苗もそこにいた。

「星、凄かったね」

「うん、凄く輝いていた」

「何か本当に星?って思っちゃった。」

「本当に凄いね」

「本当にアイドルになったんだぁって思っちゃった。」

「うん、信じられないくらい」


そんな会話をしていると、島田佳代子が祐樹に近付いてきた。

「祐樹君、HIKARI最高だったね!」

「そうですね。」

「凄く興奮しちゃった。ますますファンになっちゃった」

「みんながそう思ったんでしょうね」

「特に最後の希望の一歩はやっぱり最高、祐樹君もそう思わなかった?」

「そうですね。」


そんな会話をしていると、早苗の携帯に着信がなった。

祐樹と佳代子が早苗に向く。


「もしもし、はい!星?えっ!今から?」

「持ってきたよ、関係者バッチだよね。」

「わかった、北口の扉から入ったら良いんだね」

「すぐ行く!」

そう言うと携帯を切った。


「祐樹君、ちょっと星に会ってくる。」

「うん」

「先に帰っていてよいからね」

「わかりました。」

そう言うと早苗が走ってウイングブラザに戻っていった。


「早苗さんだっけ?、どこに行ったの?星?」佳代子が祐樹に尋ねる。

「あー。内緒にしてもらえますか?」

「えっ!何を?」

「これから言うことを・・・。」

「うん、誰にも言わないよ!」

「実は、HIKARIは元同級生で早苗さんはHIKARIの親友だったんですよ!」

「それで今から控室に向かったんです。HIKARIさんに会いに」

「えっ!マジで!」

「HIKARIが祐樹君と早苗さんのお友達だったの?」

「はい」

「そうなんだぁ、めっちゃ驚いた。いいなぁ」

「えっ、でも祐樹君は控室に行かなくて良いの?」

「あー、いろいろありまして・・・。」

「いろいろって?・・・」

「もしかして、祐樹君のこの前言っていた元カノってHIKARI・・・」

「・・・・・。」

「えっそうなの?」

祐樹が黙ってうなずいた。

「マジかぁ」

「絶対に内緒ですよ!」

「そんなん誰にも言えないよ!」

「ありがとうございます。」

「でもそれなら簡単に会いに行けないね。」

「そうですね」



その頃、HIKARIの控室のドアのノックが聞こえた。

「はい!」

「スタッフの方が入って来て、HIKARI様のお友達って言う方が来られていますが、どうされますか?」

「控室に来てもらって下さい。」

「はい、承知しました。」

スタッフが退室し数分で、また控室のドアのノックがした。

「はい!」

扉を開けるとそこには早苗の姿があった。


「あかりー」

「さなえー」

2人は抱き合った。

「凄かったよ。めっちゃ良かった」

「ありがとう!」

直ぐに早苗がさやかを見た。


「あっ!この方はマネージャーの新道さん」

「初めまして、新道です。」

「星の親友?って言ってよいのかですが、坂口早苗です。」

「何言ってるの!早苗は今でも親友だよ!」

「ありがとうあかりぃ」


するとさやかが、「少し出てますね」そう言うと控室から出ようとした。

「ありがとうございます。」

「いえ」


さやかが控室から出ると、もう一度抱き合った。

「お葬式以来だよ!」

「そうだね」

「でもびっくりしちゃった。もう有名人だよぉ」

「自分でも驚いてるし、変化についていけない。」

「そうだよね」

「体調とか大丈夫なの?」

「でもうちの事務所の社長が凄い考えを持っていて、今は高校生だから休日しか仕事は入れないって言っていて、それが凄く助かってる。」

「そうなんだぁ、良い事務所に入れたんだね。」

「うん」

「あっ、お母さんがいろいろ準備したんだよ」

そう言うと早苗がかばんの中のものを出した。

「えー凄い。こんなにたくさん?ありがとう。お母さんによろしく言っておいて!」

「うん、わかった。」


「そうだ・・。実は祐樹君も見に来てたんだよ!」

「えっ!祐樹も来てたの?」

「うん」

「でも、会わない方が良いって言ってたから」

「それは私も同じで、今。祐樹に会う資格がないって思うんだよね・・。それに祐樹には新しい彼女が出来たでしょう?」

「えっ!祐樹君に彼女?いないと思うけど」

「この前の火曜日に見ちゃったんだよね。祐樹が秋葉原の喫茶店で女の人と居たのを。凄く綺麗な人」

「この前の火曜?」

「あーセミナーの日で休んだ日だ!」

「もしかして、島田さん?」

「知らないけど・・」

「その人もイベントに見に来てて、祐樹君とセミナーで出会ったって言ってた。」

「黒髪にロングでちょっと日本人離れした顔立ちの人だよね。」

「そんな感じ」

「あーやっぱり島田さんだ!」

「島田さんは、遠距離だけど彼氏もいるって言ってたよ!」

「それじゃぁ彼女じゃなかったんだね」

「多分、祐樹君も今も星のことを想ってるよ。」

「それなら良いんだねど」

「いつかまた普通に出会えると良いね」

「その時は早苗も一緒にお願いね」

「うん」

「あっそろそろ帰りの準備しないと。」

「今日はありがとう。」

「こちらこそ控室まで来られるようにしてくれてありがとう。」

「秋にはライブもする予定だから、また見に来てね」

「絶対行くから・・。」

「じゃぁ、バイバイ!」

「バイバイ!」

そう言うと早苗が控室から出て行った。


その後星は

「祐樹、彼女じゃなかったんだぁ」

「彼女じゃないんだぁ」

と何度もつぶやいて笑顔になった。



早苗がウイングプラザから出て、公園に戻るとそこには数人の人が残っているだけであった。

その中で、ベンチに座る祐樹の姿を見つけた。

「祐樹君、待っててくれたの?」

「うん」

「星、元気だったよ」

「良かった。」

「祐樹君も来てたって一応連絡しておいた。」

「そうなんですね。結果は聞かないで置きますね」

「また、3人で会えると良いねって言ってたよ」

「そうですね」

「じゃぁ帰りますか?」

「そうだね」


祐樹と早苗は歩いて公園をあとにした。

読んで頂き、ありがとうございます。

初めてのファンイベント無事に終わって良かったですね。祐樹に彼女が居ないってわかった星、今後の展開に期待して下さい。

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