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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第3章 それぞれの道と変わらぬ想い
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81話 ファンイベント当日の朝

ファンイベント当日の朝5時、群馬の星の自宅前でマネージャーのさやかが玄関のチャイムを鳴らした。

「はい」

「新道です。」

「さやかさん、おはようございます。」

出たのは星のお母さんだった。


「おはようございます。」

「直ぐ出ますから」

そう言うと、星とお母さんが玄関から出て来た。


「さやかさん、おはようございます。」

「おはよう、星ちゃん」

「今日は美香さんも一緒だよ」

車の助手席に美香の姿を見つけた。

「美香さん、おはようございます。」

「星ちゃん、おはよう!」


「あら美香さんまで・・。星がいつもお世話になっています。」

「いえ、こちらこそ星ちゃんにはいつも助けられています。」


お母さんと美香さんがそんな会話をしていると、星は後部座席に乗り込んだ。


「お母さん、じゃあ行ってくるね」

「星、頑張ってね!私は行けないけど応援してるからね」

「うん!ありがとう!頑張る。」


「では、行ってきます。」

さやかが車を発進させた。

いつになくお母さんが車が遠くになるまで見送っていた。


「星ちゃん。やっと当日だね」美香が話す。

「はい、とても楽しみです。」

「そうだね、待ちに待ったファンの前でのイベントだからね」

「はい!」

「今日は8時半くらいには着くから、そこから当日の打ち合わせと、10時からリハね!」

「はい、大丈夫です。」

「眠くない?眠かったら寝てて良いからね。」

「大丈夫です。何か気分が高まってるのかな?朝早かったのに全然眠くないです。」

「今からこんな気持ちじゃ1日持たないよ!」

「はは、そうですね」

「そうそう、社長もイベント開始前には行くって言ってたからね」

「社長まで?ありがとうございます。」

「なにせ、HIKARIの初イベントだからね」


美香がさやかに小声で話す。

「もう大丈夫みたいだね。」

「はい、もう大丈夫です。」


車は高速に乗り、朝方と言うのもあり8時過ぎにはイベント会場のウイングプラザに到着した。

ロビー前で美香と星を車から降ろすと、さやかは車を停めるために駐車場に向かった。

2人はウイングプラザの自動ドアから入ると既に女の人が立っていた。


「おはようございます。」

「HIKARIさん、おはようございます。」

受付スタッフが頭を下げて挨拶をした。

「本日はよろしくお願いします。」

「しばらくあちらの席でお待ちください。」


星と美香がロビーの座席に座ると、直ぐにさやかも入って来た。

「おはようございます。」

「新道さん、おはようございます。」

さやかもロビーの座席にやって来た。


直ぐに館長の木村が挨拶に来た。

「おはようございます。本日はよろしくお願いします。」

「木村さん、おはようございます。こちらこそお世話になります。」


「では早速打ち合わせのためにセカンドホールに案内します。」

館長の木村と3人はセカンドホールに向かった。


セカンドホールに着くと、既に数10名のスタッフが自分の担当の仕事を始めていた。

「おはようございます。本日はよろしくお願いします」と星が大きな声で挨拶をした。

一斉にスタッフがホール入り口に目を向けた。

「おはようございます。HIKARIさん」

中には「本当にHIKARIさんだ!」と大喜びをするスタッフもいた。


直ぐにイベント全体の指揮を担当する霧島が3人の前やって来た。

「おはようございます。HIKARIさん新道さん」

「おはようございます。霧島さん。本日はよろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくお願いします。」

「あっ!こちらは弊社秘書の二宮です。」

「本日はHIKARIがお世話になります。」美香が頭を下げた。

「二宮さん、こちらこそよろしくお願いします。」

2人は名刺交換を行った。


「では、打ち合わせはこちらで行います。」

そう言うと霧島がミーティングスペースに案内をした。

既に一人の綺麗な女の人が座っていた。

「こちら本日の進行をお手伝いして頂けるTMSの北原さんです。」

「北原です。よろしくお願いします。」

「HIKARIです。よろしくお願いします。」


その後打ち合わせが始まった。

打ち合わせは内容に応じて、担当のスタッフが参加して入念に行われた。


「では、10時からリハーサルを行いますので、スタッフの皆さんは準備お願いします。」

「承知しました。」

「HIKARIさんは一旦控室の方で準備をお願いします。」

「わかりました。」


星は一旦自分の控室に移動して、10時まで休憩を行うことにした。

美香は一旦退席し、午後から社長と合流し来るとの事だった。

「星ちゃん、何か飲む?」

控室にはいくつかの種類の飲み物と軽食が出来るサンドイッチなどが用意されていた。

「じゃあ、グレープジュースで」

さやかがグレープジュースをコップに注ぎ、星に渡した。


「スタッフのみなさん、活気が凄かったですね。」

「コンサートスタッフとかは本当に元気だよ。それに命掛けてるって感じで」

「そうなんですね」

「私は本格的なイベントは初めてだから、こんなにも沢山の人達が携わっているんですね。」

「そうだね。でも本当のコンサートならもっと沢山のスタッフが必要なんだよ。」

「そっか、なら秋のライブならこんなもんじゃないんですね。」

「そうだね」


「ちょっと私は霧島さんともう少し話があるから行くね。」とさやかがかばんを持って言った。

「私は今日の進行内容を再確認しておきます。」

「そうだね。よろしくね」

そう言いうとさやかが控室から出て行った。


しばらくすると、スタッフの一人が控室のドアをノックした。

「はい!」と星が返事した。

「HIKARIさん、そろそろリハを始めますので、セカンドホールまでお願いします。」

「わかりました。直ぐに行きます。」

星は控室を出て、セカンドホールに移動した。


セカンドホールに入ると、小さなステージが出来ていた。

「HIKARI様来られました。」一人のスタッフが大きな声でスタッフ全員に連絡した。


霧島が近づいて来て、ステージまで案内した。

イベントは初めに1曲歌い、その後TMSの北原さんと質問形式のトークがあり、後半はHIKARIがMCを挟みながら3曲歌うと言うものでる。

リハーサルは、その一つ一つを確認しながら進んだ。

途中、内容の修正などもこのリハーサル内で決めて、本番を迎える。

約90分のイベントであるが、リハーサルは少し長引き12時30分まで掛かった。


本番は14時からなので、1時間30分ほど昼食兼、休憩となった。

星は控室に戻ると、直ぐにさやかも入って来た。

「星ちゃん、今の間にサンドイッチなど食べておいてね。」

「はい!」

「さやかさんも食べて下さいね。」

「ありがとう」

「リハーサル良かったよ!」

「そうなんですかね」

「後は本番!頑張りましょう!」

「はい!頑張ります。」


星とさやかがサンドイッチを食べていると、控室のドアがノックされた。

「はい!どうぞ!」

ドアが開くと、美香と社長の岩永が入って来た。

「社長、おはようございます。」

「星ちゃんおはよう!」

「さやかさんもご苦労様です。」

「どう、調子は?」

「先ほどリハも無事終了して、あとは本番のみです。」

「そっか、頑張って!」

「はい、ありがとうございます。」


「そうそう、ウイングプラザの入り口にはもう既に大勢の人が来ているよ。」

「そうなんですか?」

「ホールに入れるのは2,000人程なのに、それ以上にいる感じ!」

「そんなに?」

「昼食終われば少し窓から確認してみて!」

「はい、あとで確認します。」


そんな会話をしながら時間は13時50分になっていた。


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