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ゲーム配信者とアイドルの恋  作者: りんぴろ
第3章 それぞれの道と変わらぬ想い
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69話 テレビインタビュー

祐樹は星の出ているラジオを自分の部屋で聴いていた。

「星の声、ラジオから聞こえる声は昨年は隣で聞いていた声、でも今は届かなくなった声」

祐樹はそんな感情を抱いていた。


ラジオから・・

「そうですねぇ。好き嫌いは特にないのですが、しいて言うなら肉じゃがでしょうか?」

「前に友達に肉じゃがを作ったことがあって、その友達も美味しいって食べてくれました。」


「えっ!肉じゃが?」


祐樹は星が自分のために初めて作ってくれた肉じゃがを思い出していた。

初めて星の部屋に行って、初めて2人で食べた、それも星の手料理の肉じゃが。


「星!肉じゃがを2人で食べたことは覚えているんだぁ?」

「と言うより忘れていなかった。」


それだけで祐樹は幸せな気持ちになった。

そして星が自分のことを忘れていないと思った。


ラジオの生放送が終わったスタジオでは


「HIKARIさん、お疲れさまでした。」と速水が言うと


「緊張しました。こちらこそありがとうございました。」

「全然大丈夫でしたよ。流石テレビなどで生放送慣れしていると思いましたよ」

「そうでしょうか?やっぱり言葉だけで伝えるのって難しいですね。」

「それはそうですね」


星が放送スタジオから出ると拍手で迎えられた。

それを頭を下げながら笑顔を見せた。


星がスタジオから出ると、スタッフに「お疲れさまでした。」と声を掛けられた。

「ありがとうございます。」

「緊張しました。」

「でも大丈夫でしたよ」

「ありがとうございます。」


星は少し離れたところにいたさやかに近付くと。

「HIKARIちゃんお疲れ様」とさやかが声を掛けた。

「ありがとうございます。」


「早速だけど時間がないので、次に行きますか?」

「はい」


星とさやかはラジオのスタッフ、関係者に挨拶すると駐車場に向かった。


2人は車に乗るとさやかが後ろを向いて声を掛けた。


「テレビのインタビューが19時からなので、食事は終わってからだね」

「はい、大丈夫です。」

「じゃあ、出発するね」


車はインタビューを受けるテレビ局に向かった。

星は疲れたのか少し目を閉じたまま動かなくなった。

さやかはバックミラーでその顔を確認し、ほほ笑んだ。


30分ほどするとテレビ局に到着した。

駐車場に車を停めて、さやかが振り向く。


「星ちゃん!着いたよ」

「あっ!すみません。寝てました。」

「うん、水でも飲む?」

「ありがとうございます。」


さやかはペットボトルの水を星に渡した。

星が一口水を飲むと


「もう大丈夫です。」

「はい、行きましょう」


さやかと星は車を降りて、駐車場のエレベータに向かった。


エレベータが開くとテレビ局の1階ロビーが見えた。

2人は受付のカウンターに進もうとすると星に1人の女性が声を掛けた。


「HIKARIちゃん?」


星が振り向くとそこには有名女優の岸本美優が立っていた。


「美優さん。お久しぶりです。」

「デビューしたって聞いたから会いたかったよ」

「ありがとうございます。自分から連絡できなくてごめんなさい。」


「あっ!さやかさん、こちらは・・・」

「岸本美優さんですね。私、HIKARIのマネージャーをしている新道さやかです。」


そう言うとさやかは名刺を差し出した。


「新道さん、初めまして。でも噂で知っていますよ。HIKARIちゃんのマネージャーをしたくて大手プロダクションを辞めたとか」

「知って頂いて恐縮です。」

「HIKARIちゃんをよろしくね」

「はい、承知しました。」


「HIKARIちゃん。今度ご飯でも行きましょうね」

「はい。よろしくお願いします。」


そう言うと岸本美優はテレビ局の奥に消えて行った。


「あー緊張した。」

「さやかさん、美優さんを見るの初めてなんですね。」

「大物女優ですからね。私なんか会うこと自体今後もないと思ってたから。」

「しかし、HIKARIちゃん凄いね。岸本美優さんと食事行く仲だなんて」


「あーアリス人材派遣会社のCMの時に一緒にさせて頂いて、そこから知り合いって感じです。」

「でも私なんかまだ自分から声を掛ける事なんてできないですからね。」

「謙遜しないで、今やHIKARIちゃんは有名アーティストなんだから」


そんなことを話していると、1人の男の人が近づいてきた。


「HIKARIさん。初めまして・・・。本日インタビューを担当します橋谷です。」


先にさやかが声を出した。


「HIKARIのマネージャーの新道さやかです。」

「新道さん、よろしくお願いします。」

「HIKARIです。よろしくお願いします。」

「HIKARIさん、よろしくお願いします。お待ちしていました。」

「ではこちらにどうぞ!」


そう言うと橋谷は、2人をエレベータ中に案内した。


「今日は5階のスタジオでインタビューとなります。」


エレベーターが5階に到着した。


「こちらです。」


そう言うとスタジオ近くの控室に案内した。


「担当の者が来ますので、こちらで少しお待ちください。」

「はい、ありがとうございます。」


2人は控室の中に入った。

控室は10畳ほどの部屋でテーブルと椅子、端の方に機材などがあった。


星が椅子に座ると直ぐにドアをノックする音が聞こえた。

「はい!」


扉が開いて若めの男の人ときれいな女性が入ってきた。

さやかと星はその場に立ち上がった。


「はじめまして、RIBアナウンサーの北水です。今日のインタビューを担当します。本日はよろしくお願いします。」

「はじめましてHIKARIです。よろしくお願いします。」

「HIKARIのマネージャーの新道さやかです。よろしくお願いします。」


「こちらはADの浪口です。」

「よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」


北水が話す。


「お会いできて本当に光栄です。私、デビュー当時からHIKARIさんのファンなんです。」

「歌も歌詞も凄く好きでいつも聞いています。」

「本当ですか?ありがとうございます。」

「はい、本当です。」


北水が笑顔で答えた。


「あっお掛け下さい。」

「ありがとうございます。」


さやかと星の2人は椅子に座った。

続けて北水とADも座った。


「では、これからインタビューの内容の確認と進行の打ち合わせをさせて頂きますね。」


「インタビューの実際の放送時間は10分くらいです。」

「この様な内容を質問させて頂きます。」


そう言うと北水がインタビューの内容が書かれた用紙を差し出した。


「インタビューはこの内容の順番で聞いていきますので、答えて頂くこととしています。」

「一度内容を確認して頂きたく思います。」

「問題あれば訂正しますので、教えて下さい。」


星とさやかは全部で10問くらいある内容を全て目を通した。


「問題ありません。大丈夫です。」

「ありがとうございます。」

「だいたい、1問1分くらいでお願いしたいと思います。」

「承知しました。」

「何かあればその時にも良いのでおしゃってください」


「あっあそこにありますお茶はご自由にお飲み下さいね。」


2人がテーブル横のペットボトルの箱を見た。


「では後程よろしくお願いします。」


そう言うとアナウンサーの北水とADの浪口が控室から出て行った。


「星ちゃん、疲れたんじゃない? 一日中バタバタだったからね」

「それを言うならさやかさんもでしょう?」

「私は好きでしてることだし、仕事だから・・」

「私もお仕事です。」

「インタビュー終わって、ホテルにチェックインしたら美味しいものを食べに行こう!」

「賛成!」

「じぁあ、予約しておくね」

「はい、ありがとうございます。」


星は立ち上がると、「さやかさん、お茶飲みます?」

「ありがとう」

星はペットボトルを2つもって1つをさやかに渡した。


しばらくするとドアのノックがあり、先ほどのADが声を掛けた。


「そろそろスタジオによろしくお願いします。」

「わかりました。」


星とさやかはスタジオに移動した。

スタジオはカメラの前に2つの椅子があり、その一つに星が座った。

続けてもう一つにアナウンサーの北水が座った。

スタッフが慌ただしく動いていく。

マイクの位置、カメラの位置を確認していく。


「サン!ニー!イチ!」ADの手の合図とともにカウントが進む。


「今日は『希望の一歩』のHIKARIさんにお越し頂いています。」

「まず、『希望の一歩』のCDの売り上げ順調ですよね」

「本当に私も驚いています。でも少しでもたくさんの人に私の曲を知ってもらえるのでとてもうれしく思っています。」


「新曲も今レコーディング中とか?次の新曲はどんな感じになるのですか?」

「次の曲は少しポップな感じで明るいイメージかな?って思っています。今はこの程度しか言えませんが、楽しみにしていてください。」

「皆さん聞ける日が楽しみですねぇ。」

「ありがとうございます。」


「HIKARIさんはピアノも弾けますよね。何か弾き語りとかされる予定はないですか?」

「レコーディングでは今は予定ないのですが、私のYouTubeの方ではピアノを弾きながら歌ってるのでそちらを聞いて頂けたらと思います。」

「そうなんですね。でも実は私は既に聞いていてピアノもうまいなぁって思っていました。」

「あっ!ありがとうございます。」


「あと、ライブの予定とかはないでしょうか?」

「ライブは今年の秋ごろに全国10か所くらいで行う予定です。詳細は夏ごろに発表する予定です。」

「秋ごろですね。私もぜひ行かせて頂きます。」

「ありがとうございます。」


その後、30分くらいでインタビューは終了した。


「あ疲れさまでした。」

「ありがとうございました。」

「一度もNG無しで進められたので、スムーズに進めることが出来ました」


「私は必死に答えただけですけどね」

「それがHIKARIさんの実力ですね。」

「本当にライブ観に行きますので、楽しみにしています」

「はい、よろしくお願いします。」


スタジオから出るとみんなから拍手で出迎えられた。


アナウンサーの北水が改めてさやかに挨拶を行った。

「HIKARIさんは、ますますファンになりました。」

「絶対ライブ観に行きますからね!」

「ありがとうございます。」


その後、一旦控室に戻った星は数分後さやかとテレビ局を出た。


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