10話 重大なミス
騒動を収め、遅めの昼食を取るユネとセラにハーベナーとファリスが声をかけた。
「2人ともぉ~いいのぉ?」
「何が?」
「あんたらそういうところは相変わらず鈍いんだねぇ」
「何の話?」
「主ちゃんを見てみな?」
ユネとセラはトキのいる方向を見る。
2人の瞳には冒険者たちに囲まれて談笑するトキが写った。
「何か問題でも?」
「おおありだよ~スカートと靴下の間の絶対領域を合法的に見る機会を与えてどうするのさぁ~」
「「?!」」
2人が慌てて冒険者の視線を確認すると鼻の下を伸ばしながら熱視線をトキの太ももに向ける輩が数人。熱視線を向けるだけならともかく、そのホルダーを触るふりして太ももを触ろうとする輩も数人いた。ただ、その手はトキによってやんわり払われている。
「アレは腰につけるべきだったねぇ~」
「「ちょっと害虫駆除してくる…」」
「ちょ、待ちな!逃げてぇ姫ちゃん超逃げてぇ!エロオヤジを守るために超逃げてぇ!」
ハーベナーは慌てて2人の服の裾を掴み足止めを試みるが2人のステータスは常軌を逸している為足止めにすらならない。分かりきっていたことなのにもかかわらず無意味に叫ぶ。
ハーベナーの叫びに気づいたトキは首を傾げたその瞬間周囲に雷が落ちる。
「さぁ御主人様?ちぉょっとホルダーに重大な不備が出来てたので直しますのでお部屋に…」
「別にそんな不備はないと思うよ?使いやすいし…ちょ、俵担ぎはだめだって!」
ユネがトキを連れて(?)部屋へと向かったことを確認するとセラは冒険者という名のエロオヤジ共に冷たい視線と身の毛のよだつほどの殺気を滲ませて告げる。
「主様へはおさわり厳禁…。次はその手と――が無くなる覚悟をしておけ…。」
冒険者たちは首をカクカクともげるのではないだろうかというくらい縦に振った。
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