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side B 02

特にエグいのないです。

 学校帰りに友人が殺人症になって俺に襲いかかって来たのが、丁度一週間前。もう同じ思いはしたくないので、一人だけ六連休を誰にも殺されかけずに過ごした。一応、欠席届けは提出しているけど。本来は今日から学校だ、と嘆く曜日なのだが、俺は今日もサボる気で居る。

 後三十分ちょい寝たら連絡しよう、と思って布団に入る。眠りに落ちる少し前に、乱暴にドアをノックする音が聴こえた。跳び起きて、鍵が掛かっている事を確認。父親の怒鳴り声が聴こえた。基本的に両親は俺の事を居ない者として扱うが、世間体はそこそこ気にする人達なので、一週間近く学校をサボるのは許されないらしい。無視したかったが、ドアを壊されたら困るので、今日は行く事を伝え御引き取り願った。準備を済ませ、部屋から護身用の武器になりそうな物を探した。

 何もなかった。人を殺すのは簡単だから、身を護るのは難しい。それくらいは、知っている。


 通学時も教室に入ってからも、誰も俺を殺そうとはしなかった。電車の中では本当に怖かったが、まだ人が少なかったし。

 一時限目の準備をして、廊下と窓を視界に収められる角度を探すが、中々に難しいので、主に廊下を見る事にした。ここは三階だから、窓から来る奴はそうそう居ないだろう。

 五分くらいして人が来た。いつも一番乗りの友人は、驚いた様な顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻り、荷物を置いて口を開いた。

「一週間振りくらいじゃね? 風邪はどうだ?」

「まあ何とか」

「そりゃ良かった。そうだ……あー、その。坂井さんの事知ってるか?」

 この場合、坂井さんという人物を知っているか、ではないだろう。仲良かったし。

「知ってる」

 行方不明。しかも、何処の川から衣服やバッグが発見されたとか。

「だよな……それと、北山は?」

「知らない」と、嘘を吐いた。俺を殺そうとした友人の事である。

「アイツもだってさ」

「……どっかで見つかるといいね」

 しかし、北山は行方不明扱いなのか。報道規制でもされたのだろうか。良く知らないけど。

 その後、少し気まずい空気のまま談笑し、予鈴が鳴って、席に着いた。

 坂井さんは行方不明。良かった、俺を殺すかもしれない人が減った。

 

短いです。しかも多分暫く出番なしです。

次はmain より多くなるかもしれないside C です。

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