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無言聖域ーーデグーたちの記録  作者: おじさんヒーロー
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第二部 第62話 やけ酒

無言聖域

第二部 門戸温泉郷編


ここまで読んでいただきありがとうございます。


今回の第62話では、ついに「コウ竜の核」が持ち出された経緯が明かされます。


……ただし。


かなりひどい理由です。


やけ酒です。


腐敗神ガンザ。


赤竜コウ。


そして居酒屋未唯。


色々な意味で事故が重なった結果、現在かなり大変なことになっています。


また今回は、みすずとクルミのやり取りもかなり平和です。


“ちいとと”。


みすず独特の呼び方ですが、クルミ側も特に否定していません。


少し騒がしく、かなりカオスですが、無言聖域らしい回になっていると思います。


なお、本編と繋がる外伝はこちらになります。


DEGUだよ。 外伝その1:近道の先


また、今回の空気感に近い動画はこちらになります。


YouTube Shorts 母さんご立腹の雰囲気動画ん

https://youtube.com/shorts/Hh-gRyZ7iyM?si=_WFbVxq05c4QroRw

「……核は」



ハクが静かに聞く。



「ここにはないのか?」



ガンザ。



ふんぞり返る。



「そう」



「ない」



沈黙。



「落としたのだ」



空気が止まる。



かなり。



「は?」



吉見達がいたら。


確実に叫んでいた。



モルモット姿のガンザ。



全然悪気がない。



ハクのこめかみに青筋。



「盗んだ上に」



「落としたとぬかすか!!」



美少女の顔。



綺麗な声。



だが。



内容が怖い。



ガンザが怒る。



「はぁ!?」



「誰が盗んだ!!」



「我は盗んでなどおらん!!」



沈黙。



全員。



ガンザを見る。



“この後に及んで?”



そんな顔。



ガンザ。



ふんっと鼻を鳴らす。



「忘れたか!!」



「あれ如きの酒に溺れて!!」



「我をなくすとは!!」



「竜族も地に落ちたものよ!!」



コウ。



止まる。



小さな赤竜。



「な、何の話をしている……?」



完全に狼狽えていた。



ガンザ。



得意げ。



「昨夜!!」



「居酒屋未唯で騒いでおったろうが!!」



空気停止。



「この我の核を!!」



「この娘が飲んでしまった!!」



みすず。



ぺこり。



「のみました」



「だからあの時だ!!」



ガンザ。



小さい前足をバシバシ動かす。



「取り返そうとしたが!!」



「こやつが邪魔をして近づけなかったのだ!!」



ビシッ!!



指差された。



クルミ。



小さい前足。



かわいい。



クルミ。



穏やか。



「そうだね」



「みすずは」



「ぼくの娘みたいなものだからね」



「まぁ」



「守るのは当然かな」



軽い。



ハクが頭を抱える。



「腐敗神から娘を守るか……」



「お主」



「ほんとうに何者じゃ……」



その瞬間。



みすずが元気よく言う。



「ちいととよ?」



かなり。



「ちいとと……」



みすず。



嬉しそう。



「小さいとうさま!」



「好きー❤️」



ぎゅっ。



デグーのクルミを抱き上げる。



頬ずり。



かなりかわいい。



クルミ。



されるがまま。



ガンザが咳払いする。



「と、とにかくだ!!」



「どうにもならなくなって!!」



「敗れかぶれで!!」



「こやつらとやけ酒を飲んでおったら!!」



今度は。



コウへ。



かわいい前足を向ける。



「こいつが!!」



コウ。



「えっ」



ガンザ。



声色を変えて真似をする。



『可哀想に』



『代わりに僕の核を貸してあげるよ』



沈黙。



ハク。



顔を覆う。



「コウ……」



コウ。



小さくなる。



「いや、その」



「酔っていて……」



ガンザ。



感動していた。



「気前がいいなぁ!!」



「お前!!」



「見どころがあるぞ!!」



「よし!!」



「このガンザの弟子にしてやろう!!」



コウ。



「いらない!!」



即答だった。

第二部第62話を読んでいただきありがとうございました。


今回は、かなり重要なことが判明した回でもあります。


ガンザは、


“盗んだ”のではなく、


“貸された”。


しかも、酔った勢いで。


コウ本人から。


かなり大事な話なのですが、経緯がひどいです。


そしてガンザ本人も、かなり本気で「見どころがある」と思っています。


完全に弟子にする気です。


一方で、コウはかなり後悔しています。


また今回、クルミの


「みすずはぼくの娘みたいなものだからね」


という言葉も、かなりクルミらしい場面でした。


腐敗神相手でも、普通に“守る側”へ立つ。


それを自然にやってしまうのが、クルミという存在です。


そしてハク。


彼女(彼?)からすると、


「腐敗神から娘を守るデグー」


という時点で、かなり意味がわからない状況です。


さらに最後。


ガンザがやけ酒していたことも判明しました。


腐敗神なのに。


なお、本編と繋がる外伝はこちらになります。


DEGUだよ。 外伝その1:近道の先


また、今回の空気感に近い動画はこちらになります。


YouTube Shorts 母さんご立腹の雰囲気動画

https://youtube.com/shorts/Hh-gRyZ7iyM?si=_WFbVxq05c4QroRw

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