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レールの上  作者: トム
9/10

疑惑


小学校の卒業アルバムを開くのは何年ぶりだろうか。


滝川由美は懐かしい顔が並ぶ、六年生最後のクラスメイト達を眺めた。


目を一人一人に写した後、とある女子に注目した。『やっぱり、この子か』



ー雨宮 希美


あまり親しかった記憶はないが、小学生のころの同級生だ。






思い詰めたように滝川はじっとその顔を眺めた。


優子について雨宮希美は何か知っているかも知れない。顔立ちが当時よりもスッキリした希美を前に、頬杖をついた。



『優子と最後に会った日は‥‥』


カレンダーの数字が赤い日の夕方6時くらいだ。


『学校以外では2週間前の日曜日くらいかな』


と私は答えた。









滝川は相変わらず頬杖をつきながら、にわかに信じ難いといったような表情を浮かべた。


『2週間も‥‥前?』


『‥‥そうだよ、話ってそれだけかな?』



雨宮希美はやけに焦っている風に見える。なにか隠している。


それに、優子の親しい友達ならば、学校でいつも優子と一緒に居る私に、もっと情報を得ようと話を掘り下げようとはしないのだろうか。


少なくとも優子が私や千夏と親しくしていることは知っているはずだ。


私も雨宮希美が元同級生であったとは昨日千夏がきっかけで調べるまで気づかなかったけど。


何となく優子と関わっていたのは遠くから知っていた。


でもやはりおかしい。私は優子が行方不明になった4日前のことを訊いたのになぜか返って来た答えは、優子と最後にいつ会ったのかということだ。




『じゃあさ、4日前の日曜日はどこで何してたの?』


胸が締め付けられた。


何もかも彼女は知っているー?ふと希美の頭にその考えが浮かんだ。


いや‥‥それはない。


だって誰にも話していないのだから‥‥4日前の事は‥‥。



『お待たせ致しました‥‥コーヒーとココアです』



緊迫した空気に割って入って来たのは先程の若い店員だ。


軽く会釈をして、目の前に置かれたココアの入ったカップを両手で包む。




『ここのコーヒーおいしいんだよね』場を和ませるためなのだろうか滝川由美は私に微笑みかける。


どうすればいいのだろうか。机の下で手を組み合わせ俯くことしかできない。


まさか、滝川由美が








まんまと罠にかかってくれるとは‥‥。




つづく

















これからどうなることやらって感じですw

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