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龍のように飛び、鳳のように翔けよ  作者: 円環の旅人
第二次ソロモン沖海戦
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第三十九話 「 遊撃戦 」昭和十八年 二月

制空隊を攻撃後、第一・第三部隊は基地に帰投、補給することにした。

その少し後、触接をしていた鏑木から連絡が入る。


鏑木「鏑木です。攻撃隊と思われる編成が発艦しました。」

FV「待ってましたぁ!・・・んで、敵さんの編成はどうです?」

鏑木「確認します。・・・艦戦20、艦爆24、艦攻24、計68です。」

FV「了解っす。ん?意外とすくねぇな・・・こりゃ稼げねぇか。」

  「んまあ、グリムさん達ならあっさりだわなぁ・・・」


すると、第二周波数に切り替えていた二人が答える。


グリム「あ、やりすぎちゃいました?」

FV「いやいや、全然?むしろありがてぇ・・・」

  「戦闘機いねぇだけでだいぶ楽なんすよ。」

井上「何とか制空能力は叩きました・・・あとはお願いします。」

FV「あざます!あとはうちらで各個撃破っすかね。」

グリム「FVさん達ならすぐですよ!頑張って下さい!」

FV「あざまーす!」


しばらくして、敵機群が見えてきた。いつの間にか編成が変わっている。

上方に、護衛機10と艦爆24。下方に、護衛機10と艦攻24。


FV「お前ら、分散して敵叩くぞ!雲があるからそれ使え!」


現在の高度は4000。付近には雲がいくつかあり、身を隠すのにはよさそうだ。

幸い、敵戦闘機すらこちらには気づいていない。


エリンギ「上取られちゃいけないんで、鐘馗で戦闘機殺りまーす。」


まず爆撃隊の下方、雲の縫い目から、エリンギたちの鐘馗が飛び出した。

視界外から降り注ぐ12.7粍の雨は、グラマンの翼を次々とへし折っていく。

2機が羽根を失ったかと思えば、いつの間にか8枚の翼が折れていた。

不意の急襲に艦爆隊は戸惑い、震え上がった。編隊を崩し、散開していく。

途中何発か掠めたものの、この程度、鐘馗には屁でもない。


FV「よっし!お前ら!爆撃機狩りじゃあぁぁ!」

一同「「「了解!!!」」」


次に叩き込まれたのは、零戦の20粍曳光弾。数多の機銃弾が飛び交い、

一瞬にして大勢の艦爆、SBDがその翼を失う。

瞬きを幾度かする頃には、編隊の大半が空から消えていた。

―その時、遠くに1機の機影が見えた。


FV「・・・あれってそうだよな。なんかあったんか?」


FVには、その影に心当たりがあった。


こんかわ「部隊長、どうしました?」

FV「こんかわ少尉、いいからあの影追ってこい。こっちはいいからよ!」

こんかわ「へ?あれってもしかして・・・」

FV「あんな単機で戦場飛ぶのなんて、一人しかいねぇだろ。」

こんかわ「・・・っ!部隊長、ありがとうございます!待っててください大尉殿!」


戦場では、基本編隊で飛ぶ。だが、一人で飛ぶ者もいた。それが岩井である。


FV「さぁて・・・エリンギ少尉、準備できたか!」

エリンギ「むしろ指示待ちですよ!」

FV「よし、艦攻狙ってこい!」


号令と共に、23機の編隊が、一斉に降り注いだ。

TBD艦攻も、グラマンも、雲の子を散らすように逃げた。

だが、高度4000から降下する鐘馗は、米軍機にも勝る速度である。

散り散りとなった敵機は、大半が水面に沈んだ。


FV「お前ら、弾薬と燃料確認しろー?」


迎撃部隊の任務は、まだ終わらない。すべての攻撃隊を、追い返さねば。

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