出会いは突然に
学校が終わりいつものように食材を買い、家に帰る途中だった。
手には野菜から肉や保存食まで大量の荷物で溢れかえっていた。
『えーと、野菜・肉に保存食は買ったしあとは買うものはないかな』
俺は重たい買い物袋を手に足早に帰ることにした。
しかしながら家までは少し遠い。
自転車なのだが駐輪場に行くとなぜかパンクしていたのだ。
もう何十年も使っているので仕方ないと思い明日、修理道具もってきて直すことにした。
しかし自転車で三十分近くかかる場所を歩きでとなると軽く一時間は掛かるだろう。
『こんなときに自転車がパンクしてるなんて最悪だ』
と不幸を嘆きながらも家路を急いだ。
なんとか家の近くまで着もう一息と十字路に差し掛かるといきなり"何か"にぶつかった。
俺は両手にもっていた荷物を盛大にぶちまけながら後ろに吹き飛んだ。
『おわぁ!?』
訳もわからず尻もちをついて倒れた。
そこらじゅうに買ってきた野菜や保存食が転がり出る。
ただ吹き飛んだだけなのでよかったものの、車とかなら確実にしんでいただろう。
強打した尻を抑えながら立つとそこには美少女がいた。
腰まである黒髪にそこそこある胸。
それとなぜか頭の上に乗っている目玉焼き。
『もう!どこみて歩いてるの!お陰で食べてた目玉焼きパンが落ちちゃったじゃない!』
というとゆっくりと立ち上がった。
偶然角で少女とぶつかってそこから恋が始まるという展開を少しは期待してしまう。
しかしながら彼女は落ちていたパンを拾い上げると何かを探したいるようだった。
『あれ?目玉焼きどこいったんだろう?』
目玉焼き?貴方の頭に乗っている目玉焼きみたいな帽子いいですね。なんて冗談を言ったときにはどうなるものか。確実に殺られる。
しかし言わなければ可哀想だ。
俺は思考を巡らせる
『目玉焼きなら貴方の頭に乗ってるやつじゃないの?』
少しながら目を逸らしながらそういうと
彼女はゆっくり頭に手を伸ばすと目玉焼きを手に握りしめた。
『サイテー!』
というと目玉焼きを俺めがけて投げて走り去ってしまった。
しかしながら目玉焼きは俺の横を通り過ぎた。
彼女は走り去った後で残されたのは俺と散乱した荷物と道の端っこに落ちている目玉焼きだった。
『なんなんだ、ほんとに。早く帰ろう。』
と荷物を拾い集め家にかえった。




