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ロシアの指導者プーのチンさん、考えを改め世界平和を目指す。まず第一歩はガンプラ制作をしよう

この小説はフィクションです。実在の人物・団体・事件等とは一切関係ありません

モスクワ郊外の執務室は、いつもより静かだった。

重厚な机の上に置かれているのは、外交文書でも軍事報告でもない。色鮮やかな箱――モビルスーツのプラモデル、いわゆるガンプラだった。

ロシアの指導者、Vladimir Putinは、その箱をしばらく無言で見つめていた。

「世界を変えるには、まず自分の手で何かを“作る”ことからかもしれないな」

そう呟いたのは、ほんの気まぐれではなかった。 長く続く対立や緊張の中で、彼はある単純な発想に行き着いていた。破壊ではなく、構築。命令ではなく、理解。そして象徴ではなく、実体。

その第一歩として選ばれたのが、この小さなプラスチックの模型だった。

ニッパーを手に取る。

パチン。

最初の一切りは、驚くほど軽い音だった。

続いて、次のパーツ。関節、装甲、フレーム。それぞれが意味を持ち、順番通りに組み上がっていく。

「複雑だが……理屈は通っている」

作業に没頭するうちに、表情から硬さが少しずつ消えていく。設計図に従いながらも、指先の微妙な調整が仕上がりを変える。その感覚は、彼がこれまで扱ってきたどの“決定”とも違っていた。

数時間後。

机の上には、一体のモビルスーツが立っていた。完璧ではない。だが確かに“組み上がった”形だった。

「まずは一つ、完成させることだな」

そう言って、彼は小さく頷く。

その日を境に、執務室には少しずつ変化が生まれていく。 会議の合間にパーツが切られ、技術者たちは「精密さ」と「設計思想」を模型から語り合うようになる。

そしていつしか、それは政治とは別の次元で、人と人が理解し合うための小さな共通言語になっていった。

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