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コーラを美味しそうに飲む可愛い男の娘の小説を書いて下さい!

午後の光が差し込む小さな公園で、ベンチにひとり座っている少年がいた。

淡い色の髪が風に揺れて、少しだけ目元にかかる。華奢な指先で、彼はコンビニのビニール袋から一本のコーラを取り出した。

「……ん」

プシュッ、と小気味よい音。

開けた瞬間、弾けるような香りがふわりと広がる。冷えた缶の表面には、細かな水滴がびっしりと張りついていた。

彼はそれを、両手でそっと持ち上げる。

一口目。

ごくり、と喉が動いた瞬間、ぱちぱちと炭酸が舌の上で踊った。

「っ……!」

思わず小さく声が漏れる。

目をぱちくりさせて、それから少し遅れて、頬がゆるむ。

「おいしい……」

誰に言うでもなく、ぽつりと。

二口目は、少しだけ慣れたようにゆっくりと。けれどやっぱり炭酸の刺激に肩が小さく跳ねる。それがなんだかおかしくて、自分で自分に苦笑してしまう。

ベンチの隣を、犬を連れた老人が通り過ぎる。

「美味しそうに飲むねぇ」

そう声をかけられて、少年は一瞬きょとんとしたあと、慌てて頭を下げた。

「え、あ、はい……!」

その動きが少しぎこちなくて、また老人は笑って去っていく。

残された少年は、少し恥ずかしそうに缶を見つめた。

でも、次の瞬間にはまた一口。

今度は、空を見上げながら。

青い空と、炭酸の弾ける音が、不思議とよく似合っていた。

「……なんか、特別じゃないのに、特別だな」

そんなことを呟きながら、彼はゆっくりとコーラを飲み干していく。

缶の中が軽くなるたび、午後の時間も少しだけ軽くなるような気がした。

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