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水着デートでイチャイチャする男の娘と男の娘の小説を書いて下さい!

夏の陽射しが海辺を真っ白に照り返している。

砂浜には無数の足跡と、遠くで笑う人たちの声。波は規則正しく寄せては返し、そのたびにきらきらと光を散らしていた。

「……ちょっと、見すぎじゃない?」

そう言いながら頬をふくらませたのは、白いフリル付きの水着を着た男の娘だった。細い肩にかかる髪が潮風に揺れている。

「いや、似合いすぎててさ……普通に目が離せないだけ」

隣で笑っているもう一人の男の娘は、少し照れたように視線を逸らす。淡いブルーの水着が日に透けるように映えて、海の色と溶け合っていた。

二人はしばらく、言葉を失ったまま波打ち際を歩いた。足元に寄せる水が冷たくて、触れるたびに小さく笑い合う。

「ねえ、あっち行こ。人少ないとこ」

「うん」

岩場の影に移動すると、喧騒が少し遠のいた。そこは静かで、二人の声だけがよく響く場所だった。

「さっきからさ、ずっと手とか見てるよね」

「バレてた?」

「バレバレ」

そう言いながらも、二人の指先は自然と触れ合う。どちらからともなく、そっと絡めるように。

一瞬、波の音だけが大きくなった気がした。

「……こういうの、変かな」

「変じゃないよ。むしろ安心する」

その言葉に、少しだけ力が抜ける。

やがてどちらからともなく砂浜に座り込んだ。波が届かないぎりぎりの場所で、肩が触れそうなくらい近い距離。

「アイス買ってくる?」

「一緒に行く」

「じゃあ、立つ前にさ……」

言いかけて、相手は少しだけ笑った。

「もうちょっとだけ、このままでいようよ」

風が通り抜ける。

その中で、二人はただ隣にいることを選ぶように、肩を寄せ合った。

遠くの海は相変わらず眩しいのに、この場所だけはやけに静かで、やけに優しかった。

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