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「枷があるな。気絶するかも知れないけれど、もっと圧を上げて」
「げほっ..............。ごほっ.......さっきやった..............」
「それじゃ生温い。もっと激しく」
彼は一度自分の目を指差し、次に心臓を指さした。それから指をバラバラと動かして拳を作った。拡散した塵が集束する。眼鏡を掛けても無意味な程の砂嵐。音や雑念も酷い。口を開けば中に入ってくるので、話すことも出来ない。
「君ってば意外と大したこと無いんだね」
蔑んで見下した声。ある意味、失望も含んでいる。顔を拝んだ訳では無いが、彼が冷めた視線を寄越している事は容易く想像出来た。
その言葉にカチンと来た。この場所に引きづり混んだ挙句、何だか分からない砂嵐を起こし、あまつさえ馬鹿にするだと? いい加減にしろよ、この野郎。
怒りの感情が体を巡り、熱くなる。全体が心臓になったように脈動を開始。そしてはち切れんばかりに、霊圧が膨張した。なんだろ。何か卵でも割れるように、内側から壊れていく。そして――。
――バキャリ。
内部から力が湧き出して、思い切り膨張する。その衝撃波に巻き添えになる形で、辺りの塵が弾き飛ばされる。体から竜巻を引き起こしたようだ。最後には随分と綺麗な世界が広がっていた。神社の縁日。朱色の檻。そしてそこに君臨する、神擬き。呆然とするあたしに対し、彼はニヤリと笑って指さした。
今同時並行で構想しているのは、また神使えの物語。
凛も時折横切りますが、ここまで負けん気強くありません。
割と穏やか。大人のねーちゃんって感じです。




