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「だからせっかくの休暇中で申し訳無いんだけど、任務強力してくれない?」

「僕は色季ちゃんに借りがあるから、お手伝いするよ」

借り、と言うのはこの時説邸に来る前の事件のこと。穢れに犯され瀕死の状態だった彼を救うのに、色季は一役買ってくれた。その時の恩を返したいと言っているのだろう。

あたしも兄貴の借りに関わらず、あの場所には因縁がある。また、あの者に会いたい。でも――。気が付いた時にはぽろりと口に出ていた。

「□□辺りって、色季と一緒に夏祭り行った場所だよね? 確か居なくなった神様を悼んで行った祭を行ってるっていう」

「そ。でも凛はそこの神様と出会ったらしいから、是非協力して欲しいと言いますか..............」

そう。そこで開かれている夏祭りは神様に感謝を伝える為に行われる縁日ではない。伝説によるとその神社から遠ざかった神様を悼み、また戻って来て下さるようにと開かれているものだ。

でも会ったのだ。そこの神様に。数多の念を退け、今のあたしの認識を変えるに至ったあの人。もしかしたら神様ではなく思念体だったのかもしれない。でも、また会いたい。今どうしているかも知りたい。

「良いよ。殴り合う気は何時もある。でも、あと一日だけ待ってくれる?」

時節邸に借りている部屋を思い出し、僅かに口角を上げた。どんな時でも仕事道具は持ち歩いている。

今回、モデルとなった神様はいません。

完全に私の想像で出来てます。

ちょうど許可取りの最中だったので、モデルとなった神様がいらっしゃらないのも納得。

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