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無双するご主人様のハーレム事情  作者: 不利位打夢
第20章 探求と暗躍
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暗躍する者たち27






『ビーッ、ビーッ、ビーッ』


「くっ、選択を間違えたか!」


『ポンッ』


「ん?」


「・・・ファーストフェーズ完了。」


「驚かせるな。

だがだったら先程の警報は何だ?」


「警告、障害物を移動してください。」


「障害物?」


「次のフェーズ実行に支障が無いため、セカンドフェーズを実行します。

実行中・・・」


「いったい何だというのだ。

そもそも障害物とはどこのどれのことなんだ?

今のところ問題無いようだが・・・とりあえず様子を見るか。」


 ・

 ・

 ・

 ・

 ・


『ビーッ、ビーッ、ビーッ』


「またか。」


『ポンッ』


「・・・フィフスフェーズ完了。

警告、障害物を移動してください。」


「いい加減、障害物が何なのか教えてほしいところだ。

と言っても、どうせ何も答えないのだろうがな。」


「ラストフェーズを実行します。

実行中・・・」


「ん?

何か違和感が・・・」


「・・・射出準備を開始します。

最終安全装置解除を開始します。

内部動力切替・・・完了

外部動力停止・・・完了。

拘束具固定解除・・・完了。

最終安全装置解除完了。

射出準備完了。

射出を開始します。」


『ビーッ、ビーッ、ビーッ』


「警告、障害物を移動してください。」


「だから障害物がどこのどれか・・・」


『ビーッ、ビーッ、ビーッ』


「警告が無視されたため通常射出を断念し、これより強制射出を実行します。

足元にご注意ください。」


「何っ!?

つまり障害物とは私の事か!

くっ!」


『ポンッ』


「射出口の安全確保を確認しました。

強制射出を緊急停止し、通常射出します。

実行中・・・」


「何か遊ばれている気もするが・・・まぁいい。

さて、何が出てくる?」


『ビーッ、ビーッ、ビーッ』


『ゴォーーーーーッ』


『ウィーーーーーン』


『ガッチャン』


「勢いよく出てきたのは二つのカプセル?

中に何か入っているようだな。

いったい何が・・・」


「・・・射出完了。

保存カプセルをオープンします。」


『ビーッ、ビーッ、ビーッ』


『キュルルルル』

『キュルルルル』


『ガチャッ』

『ガチャッ』


『ガコッ』

『ガコッ』


『プシューッ』

『プシューッ』


『ウィーン』

『ウィーン』


「・・・オープン完了。」


「これは・・・人型か?

生物か?機械か?どっちだ?

意識は・・・目が開いた!?

そのまま起き上がってカプセルから出てきたぞ!?

こっちに来て・・・」




「・・・確認するが、私の前で片膝をついて頭を垂れているということは、お前たちは私を知っていて、その私に従うということか?」


「はいっ!(×2)


「我らはそのために創られた、です。」


「我らはアカシックレコードシステム、そのメインAIであるアラヤシキから独立した補助AIでございます。」


「必ずや主様のお役に立ってみせるぜ、です。」


「今この瞬間より、我らが付き従うことをどうかお許しくださいませ。」


「・・・いいだろう、許す。

名を奉げよ。」


「ありがとうございます、主様。(×2)」


「私は自立端末ガーディアン型、補助AIのアシュラだ、です。

主様に名を奉げるぜ、です。

直接戦闘だけでなく情報戦も得意だ、です。

主様の護衛や外敵の排除を務めるぜ、です。」


「私は自立端末アシスタント型、補助AIのツクヨミでございます。

主様に名を奉げさせていただきます。

家事全般と情報分析が得意でございます。

また戦闘では補助をメインとしておりますが、ある程度は直接戦うことも可能でございます。

主様の身の回りのお世話や疑問にお答えいたしますので、何なりとお命じください。」


「我ら二名、以後、主様に変わらぬ忠誠を誓います。(×2)」


「お前たちの名、確かに受け取った。

これからの働きに期待する。」


「はいっ!(×2)」


「それとアシュラ。」


「何だ、です、主様?」


「それだそれ。

今後お前がどんな言葉遣いを私に使っても不問とする。

だから無理せず、お前の素の言葉で話せ。

この私が許可する。

これがお前に対する最初の命令だ。」


「本当にいいのか、です?」


「二言は無い。」


「・・・恩に着るぜ、主。

いやぁ堅苦しいのって苦手なんだよ。

改めて、よろしく頼むぜ、主。」


「それでいい。

ツクヨミも問題無いな?」


「はい、主様の御心のままに。

それと私はこれが素でございますので、このままで問題ございません。

我らに過分なお気遣いをいただき、ありがとうございます、主様。」


「構わん。

この程度のことは気にするな。

それよりも現状の把握だ。

まずは最初の確認だ。

お前たちを創ったのは彼女、・・・」


「お待ちくださいませ、主様。

この場での重要なキーワードを含む発言は、どうかお控えいただきますよう、お願いいたします。」


「それは何故だ、ツクヨミ?」


「現在、この場での主様と私たちの会話を、第三者に盗み見られている可能性がございます。」


「何?

私が知る仕様では、この部屋の中はアカシックレコードシステムの記録対象外のはずだ。

もしかして仕様が変わったのか?」


「いいえ、主様の仰る通りでございます。。

しかし現在、その仕様の盲点を使用されている可能性がございます。」


「仕様の盲点とは何だ?」


「確かにこの部屋の中で起こったことに関しましては、アカシックレコードシステムには一切記録されません。

しかし外部公開されない秘匿情報としては記録されております。

主な目的といたしまして、内部の安全確保や生命管理のためでございます。

ですが特殊管理者権限でのアクセスの場合のみ、例外といたしまして秘匿情報の閲覧が可能でございます。

これは外部からのアクセスであっても権限の範囲内でございます。」


「つまり現在、何者かが外部から特殊管理者権限でアクセス中のため、この部屋の中の状況は筒抜けであるということか。」


「その通りでございます。」


「ツクヨミが警戒するということは、その外部からの特殊管理者権限でのアクセスは、彼女では無いのだな?」


「その可能性が高いと思われます。

理由といたしまして、現在稼働中の第二制御機能を使用している接続者でございます。

遠隔接続は、仕様としましては確かに存在いたします。

その存在を知っていることから、接続者が創造主である可能性はあります。

しかしこれまで理論だけの機能情報のみで、検証も使用実績も一切ございません。

それをいきなり本番で何事も無く成功させてしまうなど、創造主でも不可能であると具申いたします。」


「しかし彼女がアカシックレコードシステムと同等の検証用システムを別に用意し、そちらで実績と検証を積み上げていた可能性もある。」


「ですので、一概には否定できない状況でございます。

そのため会話で重要なキーワードを避けたといたしましても、創造主であれば内容を理解し・・・」


「逆に彼女以外であれば理解できないので、情報漏洩を防ぐことになるということか。」


「その通りでございます。」


「いいだろう。

ツクヨミの意見を聞き入れる。」


「ありがとうございます、主様。」


「しかしお前たち自身のことはある程度知られてしまったが、それは問題無いのか?」


「問題ございません。

最終的に主様が無事であれば、私たちの情報など安いものでございます。

それに敵対者であれば、私たちの存在が牽制になります。」


「お前たちは私を守るための矛と盾というわけか。

だがお前たちはそれでいいのか?」


「本望でございます。

それこそが私たちの存在意義でもありますので、どうか主様もそのようにお願いいたします。」


「そうか・・・では、その辺りのことはお前たちに一任する。」


「はいっ、お任せくださいませ、主様。」


「私も任せてよ、主。」


「ああ、頼りにしているぞ。

ただし、無駄死には許さん。

それだけは忘れるな。」


「はいっ。(×2)」

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