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異世界食事処 [和楽]  作者: 作者不明
32/34

#魔帝レイストル



「目覚めたか、あの女が」


薄暗い誰にも気づかれないような闇の中、一人の男はため息をつく。


その男は黄金色の玉座で赤いワインを傾ける病的な白さに美しい中性的な赤い瞳の青年。


かつてアジエルと共に世界を救ったとされる吸血鬼の真祖と呼ばれる存在。


吸血鬼でありながら聖なる剣に祝福された謂わば闇にして光たる異端たる聖者。


「忌々しいことよ、我が友の娘でなければ、首を斬り、未来永劫魂に呪縛を縫い付けるものを」


魔帝レイストル…、闇の深淵と光の深淵を知る王の一人。


「だが此度は異端たる料理人がいる…、果たしてお前の望み通りになるかな? 狂乱の女帝よ」


暗闇の中でレイストルはくくと笑う。

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