義姉弟
戦うほど仲がいい
王国というのはアジエルの建国した帝国に対をなす大国である。名はなく国を支えているのは三大王と呼ばれる表部隊には出ることはない三人の長命種の王とされる。
一説によればアジエルと共に世界を旅した仲間の三人と呼ばれるが、さだかではない。
ミツルギという不死族の青年は不死となったアジエルの血を受け息子として転生を果たした勇者の血を受け継ぐ後天的な能力者といえる。
また姉であるオリジエルはアジエルの勇者の資質を先天的に受け継ぎ内なる狂暴性をもって不死を獲得した反英雄の資質も獲得している。
故に光の勇者たる資質をもったミツルギと相反すると光と闇の資質をもったオリジエルは相性がわるい。
だが性格的なものをみると、むしろ
「あの二人まだ自分達の子供ができたのわかってないのよ?姉ちゃん」
「あら、この世界は多妻制じゃない」
「いきなり世界を滅ぼす美女に告白されてみろ、卒倒するわ!」
「ひどいわね!ミツちゃん!でもお姉ちゃんのこと美女ってくれたから半殺しでゆるすわ!」
「こえーよ!」
けして仲がわるいわけではない、ミツルギは孤児にして死にかけのところをアジエルに拾われ、まだ姉であるオリジエルが狂う前から慕っているので、むしろ立ち位置としては姉側ではあるのだが、長い時を経てできた友人夫婦と命の恩人である義父と姉との親子喧嘩はさすがに勘弁ねがいたいのである。
少なくとも彼は家族も好きだし何より姉の従者であるサマンサとは恋人である。




