第104話 スクープ
【ユッキー】 天海優姫専用スレ 【個人秋古馬三冠】 184勝
1 名無しさん@競馬板
立ったかな?
>>2よろしく
2 名無しさん@競馬板
乙
天海優姫三年目までの主な勝ち鞍
1年目 ホープフルS 他重賞1
2年目 皐月賞 菊花賞 朝日杯 他重賞4
3年目 皐月賞 羽田盃 春天 オークス 東京ダービー 安田記念 秋天 メルボルンカップ ジャパンカップ 有馬記念
あと東京大賞典も残ってる
他重賞5
……何このGⅠの鬼
3 名無しさん@競馬板
GⅡ以下の重賞の倍GⅠ勝っとるwwwww
4 名無しさん@競馬板
普通逆だろw 大舞台に晴れ舞台、強心臓、チャンス関係のスキル持ってるなw
GⅠ成績他はどうだろ
5 名無しさん@競馬板
桜花賞2着 NHKマイルC8着 ダービー4着 宝塚記念4着 JDC2着 秋華賞3着 菊花賞4着 エリ女3着 マイルCS8着 チャンピオンズC2着 香港ヴァーズ2着 朝日杯2着 ホープフルS2着
中央で乗ってないのはフェブラリーS、高松宮記念 大阪杯 ヴィクトリアマイル スプリンターズS 阪神JF 地方は知らん
6 名無しさん@競馬板
GⅠ級23回乗って10勝って控えめに言って化け物だろ
秋は調子悪いのかなと思ったところからのメルボルンカップはさんで怒涛の秋古馬三冠は芝
7 名無しさん@競馬板
問答無用で化け物やろ
しかし地方ではあまり乗ってないと言うか、まだ乗ってないGⅠあったんだな
乗せろよw 無能調教師に無能馬主どもw
8 名無しさん@競馬板
阪神JF以外は古馬GⅠだから、まだお手馬がっちり握られてたんかな
あとダートはまだ実績が乏しかったから?
まあ今年ダート三冠まであと一歩だったし来年からは急増するでしょ
9 名無しさん@競馬板
どちらかというと短い距離の方が苦手なのかな?
掲示板に載ってないのマイルのGⅠ二つだけか
……書いて思ったけど、何この複勝率
5着以内多すぎ問題
10 名無しさん@競馬板
旧八大競走はあと桜花賞とダービーで制覇
GⅠでおそらく一番難しいのは阪神JFと高松宮記念になるかな?
11 名無しさん@競馬板
長距離は騎手で買えっていうからやはりスプリントは馬が回ってきてないだけじゃね
一番短い重賞で函館2歳S勝ってるから単距離苦手ってわけじゃないと思う
12 名無しさん@競馬板
短距離は馬依存か
阪神JFはマイルだし勝てるんじゃね?
13 名無しさん@競馬板
高松宮記念と同じ理由だが海外の大競走とかぶる
14 名無しさん@競馬板
あ~、香港とドバイか
モーちゃん香港に行ったから乗れなかったのか
アチュの移籍も発表されたし来年のドバイはロア君でターフ
アチュでシーマの2頭出し決定かな
15 名無しさん@競馬板
そこはSCにはモーちゃん出してアチュはWCの方に
16 名無しさん@競馬板
芝ダート兼用ではあるからなあ
それにしてもアチュで固定化されたなアシュレイリンク
17 名無しさん@競馬板
小泉が悪いよ小泉がw
オグリって間違った後噛んでるしw
18 名無しさん@競馬板
いかんいまだにじわる
右手を上げた天海優姫
19 名無しさん@競馬板
有馬記念 右手を上げた 天海優姫
ふ~、一句読んでしまったぜ
20 名無しさん@競馬板
狙ってたんかな
今後半世紀は擦られ続けると思う
……半世紀で済めばいいけどな
21 名無しさん@競馬板
あの瞬間のネット凄かったよな
左っていう字で埋め尽くされたし
志村~! 左左!
一生分の左って漢字見たような気がする
22 名無しさん@競馬板
アチュって可愛いよな
アッシュとかリンクよりも
関係者はリンクとかリン君って呼んでるらしいけど
23 名無しさん@競馬板
ホイもシュガーって呼ばれてたらしいしな
つーかホイ呼びはネットだけだ
プイも昔はディープだったわけだし
24 名無しさん@競馬板
ゴルシはゴルシとシップの二つがあったらしいな
25 名無しさん@競馬板
は~しかし今年もあとは東京大賞典だけか
騎手大賞も決まったしMVJも決まったし
去年に続けてまた色々テレビでユッキー見られるな
26 名無しさん@競馬板
ユッキーあんまりCM以外はテレビ出演しないからな
可愛いからもっと出ればいいのに
27 名無しさん@競馬板
あまねるの方が可愛いぞ
28 名無しさん@競馬板
ああん? 喧嘩売ってんのかてめえ……
29 名無しさん@競馬板
いやいや、そこは平和的にだな
ユッキー×あまねる
だよなあ!?
30 名無しさん@競馬板
解釈一致
ユッキーはクールタチであまねるは強気ネコ
二人はユリキュア!
31 名無しさん@競馬板
二人のウマ娘トレーナー実装を求める!www
ウマ娘は18禁禁止だけどトレーナーは違うよな!?
32 名無しさん@競馬板
お前らあまねるのSNS確認してこい……
33 名無しさん@競馬板
あまねるってここは一応ユッキーのスレだぞ
確認はするけどw
34 名無しさん@競馬板
ナニコレ
35 名無しさん@競馬板
なんじゃこりゃあ!
36 名無しさん@競馬板
お兄ちゃんどいてそいつ殺せない
37 名無しさん@競馬板
こんなユッキーユッキーじゃない!
やり直しを要求する!
38 名無しさん@競馬板
まてまて、これは孔明の罠だ
39 名無しさん@競馬板
ふざけんなよあまねる……
屋上に行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ……
40 名無しさん@競馬板
何? どうしたの? SNS今見れない
41 名無しさん@競馬板
頭が理解するのを放棄している
僕の方が先に好きだったのに!
42 名無しさん@競馬板
リアルでNTRはいらんのや
・
・
・
大井競馬場、調整ルーム。
東京大賞典の前夜、優姫は女性騎手中心に、面識の薄い騎手たちに囲まれていた。
その手の中にあるのはやや低俗な紙の新聞と、わざわざ印刷された写真。
「で、付き合ってるの?」
「付き合ってない」
写真の方は誰かさんが、自分のSNSで上げたものである。
片隅に佇んでいる誰かさんが。
ぷるぷると小鹿のように震えているようだが。
許さんぞ。
『優姫さん寝ちゃって、お姫様抱っこされてます♡』
こんなメッセージと共に、眠り込んだ優姫を抱えた某メジャーリーガー。
こちらはちゃんと顔にモザイクをかけているのだが、新聞の方はしっかりとその対象人物を撮っているのだ。
「お持ち帰りされたんだな」
「されてない」
一応面識自体は、スポーツ大賞などではあったのだ。
個人としての接点は、全くなかったわけである。
「さっさと結婚してアメリカ行けよ」
「しないし行かない」
散々いじられつづける、珍しい優姫であった。
そして怒りを燃やす。
廃墟の中から立ち上がるような不屈の精神。
ソウルハンターは東京大賞典を勝利。
今年最後のレースを優勝し、少し鬱憤を晴らした優姫であった。
年末年始も基本的に、トレセンの人間がいなくなることはない。
生き物の世話をしているのだから、それは当たり前のことである。
「あんた、正月は帰らなくていいのかい?」
「今年はいい」
その理由に関しても、ちゃんと把握している千草である。
現在の日本スポーツ界において、巨大な存在となっている二人。
年間にして、向こうは100億近くの年俸を稼ぐのだとか。
しかし優姫は、動かしている金は100億どころの騒ぎではない。
優姫がやっていることも、かなり非常識な成績である。
そのため進上金の他に、スポンサーがついて色々とやらされた。
ただ基本的に優姫は、馬を最優先にしているのである。
ジョッキーとしての秋古馬三冠達成により、人気は最高値を更新したと言ってもいい。
そんな優姫の行方を、普通に追っていたマスコミがいたのだ。
初めて酔いつぶれた優姫を、軽々と運んでくれただけ、というのが事実である。
遠慮せずにホテルの空き部屋で、そのまま寝れば良かったのだ。
タクシーを呼んだために、これはという写真を撮影されることとなった。
もちろん何も、やましいことなどはない。
その後は千草と一緒に、予約していたホテルに泊まっただけであるし。
今年もスポーツ大賞系の番組で、優姫は出演することとなっている。
ようやくリーディングジョッキーに輝き、騎手大賞なども確定。
本業の方だけでも、充分すぎるほどの話題となった。
その最後にスキャンダラスなことがあって、さらに知名度は高まる。
とは言ってもこの二人、別にどちらかが所帯持ちというわけではない。
話題にはなっても、別に人倫に悖る行為などはしていないのだ。
雑多なマスコミの侵入を許さない、栗東トレセン。
休みに入った厩務員の代わりなどで、優姫はそれなりに忙しい。
だがこの時期、一息ついたのは確かである。
そして今のうちから、準備をしておかないといけない。
確定申告というものがある。
税理士に頼めばいいというものではあるが、城崎が伝手をたどってやってくれるので、色々とまとめる物はあるのだ。
「う~ん」
「どうしたんだい?」
「去年の年収が、かなり上がったから」
「そりゃそうだろうさ」
鳴神厩舎もヴァリアントロア1頭が相当に稼いでくれた。
おかげで預かってほしいという馬主も増え、オープン馬も出てきている。
さらに去年の末、中央に移籍したアシュレイリンクを、鳴神厩舎で世話することになった。
明けて3歳の馬にも、既に3頭のオープン馬がいる。
元からもちろん、悪い成績ではなかった。
だがこういうものは、一度好循環に入ると、どんどん良くなっていく。
悪いことは何もない。
それでもこの好循環を、途切れさせないのは難しいだろう。
千草も優秀調教師賞に、去年の成績で選ばれた。
やはりヴァリアントロアの、ジャパンカップが大きかった。
金杯が始まるまでの、ほんのわずかな休息。
それでも今日も、優姫は馬に乗る。
「ワールドオールスタージョッキーズも、今年は出場だね」
「あまり興味ない」
そう言うだろうと思っていた千草である。
だが普通に出場して、勝つことを目指してはいくであろう。
騎手も花形にはなっている。
だが競馬はやはり、馬が主役であるのだ。
騎手がいなくても馬がいれば、それを上手く追い立てればいい。
しかし馬がいなければ、まさか騎手が自分で走るわけにもいかないだろう。
(けれど馬作りは、同時に人づくり)
育てる人がいなければ、馬は育たない。
特にもう今は、昔に比べて馬の素質だけでは、そうそう勝てない競馬になってきている。
牧場を購入する代金や、他の設備。
繁殖牝馬もある程度は、買っていけばいいだろう。
だが人を揃えるのが、とんでもなく難しくなってきている。
そもそも人口が減っている、というのはある。
その中でやりがいだけで、人を使える時代ではないのだ。
もちろんしっかりと、高い給料は払わないといけない。
一月にはGⅠ競走がない日本のスケジュール。
もっとも昔は川崎記念が、一月にあった時代もあるのだが。
賞金だけならば香港など、この時期に大きなレースをやっている。
しかしわざわざ遠征してまで、向こうの得意なスプリントやマイルに、挑むのは酔狂というものであろう。
日本のレースは普通の重賞に、他国のGⅠ級の賞金が出る。
だがその重賞と比べても、GⅠの賞金は圧倒的に高い。
今年の決まっている予定は、まず二つである。
一つはフェブラリーSにアシュレイリンクで出走する。
そこで余裕残しで勝てれば、ドバイを狙う。
登録はしているがダートの実績が全くないと、招待されるかは微妙だ。
もっともジャパンダートクラシックを勝っているので、全く実績がないわけではない。
ただ日本レコードをジャパンカップで更新しているため、芝のドバイシーマクラシックの方が適性は高い、と思われるであろう。
そちらでも悪くはないのだ。
だが2000mの、中東型のダートを勝つということ。
これはアメリカのダートに近く、馬の絶対的なスピードの証明ともなる。
今の競馬はとにかく、スピードは絶対に必要。
そう考えるからこそ、日本ではなくアメリカや中東のダートの価値が高い。
凱旋門賞に、あまり価値がなくなってしまった理由でもある。
ヨーロッパの芝というのは、スタミナ偏重の時代が長かった。
もちろん同時にスピードもなければ、勝てることもない。
そして優先されるのはスピードである。
フランケルが2400までの距離延長に挑戦しなかった時点で、ヨーロッパの2400mというのは、本質的な価値を失ったのだと思う。
ヨーロッパのレースを勝った中東の王族が、その馬を出してくれる。
だからドバイは価値を高めてきている。
芝であれば香港も、国際競走の招待競走。
しかし騙馬を除けば、欧米からの参戦はリスクが高い。
種牡馬価値を落としてしまう、というリスクだ。
なので牝馬であれば、勝てそうなら出してもいいのであろう。
長めの距離を走れる馬が、もうちょっとだけブランド価値を欲しいと思った時も、香港はラストランとなる。
とりあえず年明けの金杯。
トレセンはまだしも目が多かったが、こちらは露骨であった。
「ご結婚おめでとうございます」
「してない」
同じラインの美夕さえ、こんな感じでいじってくる。
意外と言うほどでもないが、からかいつつも祝賀ムードでいっぱいなのだ。
優姫は新人の頃からずっと、ストイックで売ってきた。
それこそ体操の時代から、私生活でも男の影などなかったのだ。
競馬などは男社会であり、ちょっと脇の甘いところを見せて注意されてもいる。
こいつは馬と結婚するのだろうな、と思われていた彼女。
だからこそこういったネタは、派手に拡散されるのだ。
調整ルームは娯楽に乏しい。
だからこんな恋バナが、勝手に話が大きくなっていくのだ。
「あの人って年俸いくらぐらいもらってるんだっけ?」
「メジャーリーグの年俸って長いからよく分からないよね」
玉の輿という言葉が出てくる。
「そんなことしなくても、私はちゃんと貯金している」
「ユッキー可愛いんだから、男に貢がせればいいのに」
えいえい、と指でぷにぷにつついてくるのだ。
たまらんと思って雀卓を囲む。
緊張した空気の中で、騎手会長の島田が呟く。
「天海、仲人は俺がやってもいいぞ」
「ブルータス、お前もか」
誰がブルータスであるというのか。
別にこれが原因なわけでもなかろうが、優姫は金杯では3着。
特に有力どこでなかったはずなので、1番人気になっていたのは不思議であった。
(男が関わると、こんなに面倒なことになるのか)
優姫は思ったが、それは間違いである。
関わった男が問題なのである。
それでもしっかりと初開催から、2勝していく優姫。
そして翌週のシンザン記念。
11月デビューで新馬勝ちをした馬が、乗り替わりで回ってきていたりする。
(どうしてこの馬で、二戦目は負けたんだろう?)
そんなことを考えながら、しっかりと己の庭でレースを展開。
先行でちょっと待ってから、最後に軽く追い出してゴール。
この年の最初の重賞勝利は、シンザン記念となったのであった。
次の大きなところは京都記念。
GⅠ馬のモーダショーが、斤量で不利になるのを承知で、ここを年初のレースに選んだのであった。
今回は掲示板描写にて短距離を単距離と誤っている部分がある。
これは誤字ではなく、書き込んだ住人のミスである。




