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謎の臓物スキルは俺に適正だった模様   作者: 未来が見えない
野外生活編

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第六話 使いこなす

 誰もいない森を歩いていた。スライムの粘液がベトベトで気持ち悪い。それと、腹が減った。

 肉が食べたい。


 枝葉は揺らめき、そよ風が吹いている。

 頭の中に、様々な感情が渦巻くが、何よりも痛みがちらついて仕方ない。


「そういや………」


 痛みをなんとか解決する手段を閃いた。


 呼吸で何とか痛みを抑えれそうな、、

 試さないと分からないが、昔見た、システマとかいう格闘技で、殴られても、腹式呼吸で痛みを緩和させるみたいなのを動画で見たことがある。


 やってみるか。


「すぅ、すっは、すっは、すっは」


 応用してみたら、なんか、痛みが和らいでいった。体からほんのり光が灯ってるような感じがした。


 これも、俺が持ってるスキルが作用してるのだろう。


 肺に酸素を行き渡らせ、お腹を引いて横隔膜を刺激する。何度か繰り返す。神経系のバランスが整え、脳は痛みを和らげる指示を出す。


 それに、一つ一つの内臓は独自にリズムを刻んでいるし、概日リズムが存在してる筈。俺の体は知らない間に時を刻んでるんだ。それが強化されてるなら、こんなことが起きても不思議ではない。内臓系の活性化される周期を弄ったりすることで、細胞の活性化、治癒するスピードも変化させれる。


 ふと、体を確認すると内出血も薄くなっていた。やっぱりか、こいつはいいな。


 回復効果があるのは、ありがてえ。ヒーラーいねえと詰むからな。


 ふう、調子も戻ってきたし、もっと、この辺を散策するか。


 走ってきた方向は、もうみたから、、

 反対の方向だな、さてどうしたものか

 あ、そうだ、透視!


 風景を透かして見えねえか?

 目を凝らす。


 背景が、透け出して見えてきた。遠くに小さな魔物が見えた。【餓鬼(ガキ)】と浮かび上がる。ゴブリンみたいな姿をしてる、関わりたくはないな。


 その他に、毒を放出してる草花【毒霧花(ドクキリハナ)】などを視認することが出来た。


毒霧花(ドクキリハナ)】が放出してるのは、どうやらスキルの《毒霧》を使ってるみたいだ。体内の魔素を変換して霧にしてるのが構造から浮き彫りになっている。


 凄えな、分かるようになってきたぞ。


 目が馴染んできたのか、脳の処理が追いついてきたのか、個体名の名称やら、構造までご丁寧に分かるようだ。


 反対側を全部透かしてみると、どうやら左側は危険源や魔物の存在はいなさそうだった。


 右側と直進方向はやめといた方が良さそうだな。ずっと、危険な目に遭ってきたから、これ以上はリスクヘッジしねえと、命が何個あっても足りねえよ。


 この辺の勘は、元の世界で死ぬほど学んできた。生きるための知恵だ。ゲーマーの勘でもあるし、営業で地雷を踏まない勘でもある。


 何事もリスク管理が大切だからな。


 にしても、あのスライム、【捕食者】て名前だったけど、そんな大層な名前なのか他のやつも?

 あんな奴が、いっぱいいたら、俺の胃液も、さすがに持たねえ……。


 まあ、とりあえずはこの場から離れるか。


 さて、左側っと。

 足を伸ばしていく。

 太陽のような天体も徐々に落ちかけている。


 何処かで寝れる場所、あとは川みたいな水源を早く探さないとな。


 歩きながら、考えに耽る。


 少しずつ、分かってきた自分のスキルのこと。

 そして、これからどうなっていくのだろうという、不安と期待が頭によぎる。


 気が付いたら、いきなり、魔物に襲われる災難に見舞われて、今に至るが、何処か俺はこの未知なる異世界に高揚していた。


ここまで、お読み下さりありがとうございます。評価して下さるととても嬉しいです!

【面白い!】★四つか五つ

【まあまあじゃね】★三つ

【いまいち】★一つか二つ

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