表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
謎の臓物スキルは俺に適正だった模様   作者: 未来が見えない
野外生活編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/19

第三話 スライムは突然に

 どれだけ、走っただろうか、一向に景色が変わらない。たぶん、猪共と出会ってからかなりの距離を走ったと思う。


 後ろを見るが、あれほど執拗に追いかけっこしていた猪がいなくなっていた。


 あんなデケエ猪に、追いかけられたのは、流石に殺されると思ったが、、こうも逃げることができたなら、次会った時も余裕で撒けるはずだ。


 まあ、これも俺の実力ってやつ?


 にしても、俺が貰ったスキルって一体何なんだろうな?体を透視することが出来る、そして、走っても疲れない体になる。


 うーん、一つって訳でもなさそうだが、これって、やっぱ、ゴミスキルなんじゃ……


 ん、まてよ?透視出来るっつうことは、ぐふふふふ、そういうことだよな?俺の体を透視出来たんだ、他人の体だって透視出来るに違えねえ


 あらぬことを考えていた、その時、


 ーーグゥ〜


 腹の音が鳴った。

 確かに、異世界転移前も客とやり取りしてたし、そんで、黒猫を追い回して、猪に狙われ、腹が減るのも仕方ない。


 腹の音が鳴ったことによって、異常に食欲が増してきた。物理的に音が鳴って、脳がまた、再認知をすることによって、胃の中で胃酸が沸き出してるような感覚を覚える。


 くそ、あの猪どうにかして倒すべきだったな。

「腹が減って仕方がねえよ」


 こんな所で餓死なんてしてられない、せっかくの異世界なんだからな。楽しむためには、我慢も多少は必要さ。だとしても、抵抗はあるが、


 はあ、その辺の草でも食べるか。

 俺は適当に生えてた草をむしって口に運んだ。


「んー、苦いな」

 まあ、少しは腹の足しにはなるが


 すると、草むらから粘性の球体が、ひしゃげながら現れた。


 ぽよん、ぽよんと音を出すように跳ねながら、草を食べてる俺に近付いてきた。


「もしゃっ、ん、んん?何だこいつ……」


 こいつ、もしや、スライムじゃねえか?

 ゲーマー歴は長えから何となく分かるぞ、こいつはさっきの猪に比べて雑魚だ!


 ふ、パンチで倒せるんじゃないか?こんなやつ。


「せい!」


 俺は、近づいてきたスライムに右ストレートを放つ。


 ーーギュッッッ、しゅたん。


 スライムは粘性の体を、内側に力を込めて、弾性エネルギーで俺のパンチをいとも簡単に避けた。


 そして、粘性の体から手を生やして、木の枝を掴んでぶら下がっていた。

 まるで、俺の出方を伺うように。


「は??????」


 なんだ、こいつ、何だこいつ?ヤバいやばいやばいやばいっーー


 俺は条件反射でスライムを凝視する。すると、俺に宿った透視能力が自動的に発動される。


 スライム自体は透明だが、スライムが使用しているスキルのようなものが力の流れとして浮かび上がっていた。力の流れが使われているのは、伸びた手に流れているようだ。


【捕食者】

 その単語が、浮かび上がってきた。


 無機質な粘性の球体から生えた不自然な腕。それは、かつて捕食してきた化け物の残骸を真似ていたものであった。


 流れている力は、おそらく魔素かなんかなんだろう。とりあえず、逃げねえと!


 俺は身の危険を感じたその瞬間、スライムは目にも止まらぬ速さで、木を飛び移り、生やしていた腕を変形させていた。


 ヤバい!!!


 ダッッッッーー

 走り出す、今出せるトップスピードで。さっき出会った猪より格上だと悟った俺は、スライムから離れようとするが、


 スライムの方が一枚上手だった。


 死角から現れた、スライムは二つの手を生やし、俺の足を掴んだ。


 ゴッ!ばたっ!!


 走っていた俺は地面に倒れる。

 足が動かない。物凄い力でホールドされていた。逃げられないように。


 無機質なスライムを見る、何もない筈の顔に、今まで捕食してきた数々の魔物たちの怨念が、このスライムの中から俺は感じた。

ここまで、お読み下さりありがとうございます。評価して下さるととても嬉しいです!

【面白い!】★四つか五つ

【まあまあじゃね】★三つ

【いまいち】★一つか二つ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
現実では心臓の弱さに苦しんできた主人公が、異世界ではその身体そのものを強化されるという設定が面白かったです。 特に、これまで満足に走れなかった五行六腑が、巨大な猪から逃げながら「走れること」そのもの…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ