第一話 スポーツ心臓?
まばゆい光が俺を襲った。俺は手で眩しさからのがれようと顔を隠す。
すると、声が聞こえてきた。女性の声だ。
「母なる銀河系のうち太陽系、第三惑星地球、通称"ガイア"で定着した魂よ、目覚めなさい。あなたは、黒猫を死に物狂いで追いかけ、ようやく、自分の弱さから逃げず目的を達成することが出来ましたね。しかし、その後は生きることはできず、あなたは死んでしまった。それでいいのです、それがあなたの運命なのだから。あなたには、このガイアの陰の世界を救わねばならない使命があるのです。」
状況が全く読めないが、今、俺は選別された魂てことなんだってことを何となく理解することが出来た。声を上げようとしたが、体はなく意識として認知する事しか出来なかった。そして、
「ガイアは、陽と陰が乱れています。つまり、表裏一体。表の世界で実現出来なかった、あなたの運命は、陰の世界で実力を発揮するのです。」
矢継ぎ早に話した、言葉が切れる。そして、最後の別れを惜しむようなトーンで、
「さあ、あなたは己の最後に向き合ったこのスキルを受け取るのです。あら?何かが紛れてあなたに宿ったみたいですね、まあ、いいでしょう、それも、あなたの運命ですから………」
あたりが、まるでキラキラし始め、黒い帷が急速に閉じていく。それと共に、俺の意識も沈んでいった。
◆
そして、目を覚ますと、体の節々が痛く、体をまさぐりながら確認した。
いてて、何だったんだ一体?
というか、俺、死んだよな?黒猫を抱えて。
そして、体を動作させ確認する、景色へと視線を上げると、そこには見たこともない景色が広がっていた。
ここは、異世界?てことは、ステータス見れるのか?
「ステータスオープン!」
反応はしない。
体を凝視する。何か違和感があった。
自分の体が透けて見える。そして、何故か肺や心臓などの臓器が淡く光って見えた。
な、何だこれは。ただ、臓器が透けて光るだけだって言うのか、この能力は?
「クッソがあああああ、外れスキル掴まされてんじゃねえかよ!なんか、いい感じのこと言ってたから、俺、めっちゃ期待したのにいいいぃイイ」
ガサガサッ
大声を出してしまったからか、何か物陰から大きな影が迫ってる気配を感じた。
現れたのは、ひときわ大きな猪のような獣が俺を見ていた。
な、何だ、あの馬鹿でかい猪は!?
「ブッヒーーー!!!」
猪のような獣は、けたたましくなき、涎を垂らして俺へと突っ込んできた。
やばい、殺される!
俺は、体勢を整え走り出す。
「はぁ、はあ、はあ……ん?」
体が軽い心臓が痛くない。普段の俺ならすぐばてるのに、何か違和感があった。走りながら、心臓を見る、なんだあ?淡い光がうっすら明滅してるように見えた。振り返ると、まだ、猪は涎を撒き散らしながら俺を狙っていた。
「ブヒブひっ!!!」
牙で邪魔な枝葉を折りながら迫る、その様子は
恐怖でしかなかった。
「クッソおおおお、いきなりなんだってんだよおおおおお」
俺は走りながら叫ぶが、猪はお構いなし。
ダダダダッダダダーー
これまでの距離10キロメートルを全速力で走り回っていた。
何故か、かなりの距離を走ってるというのに、疲れない。これって、まさか、俺の脆弱だった心臓がスポーツ心臓ってやつになったてこと?
女神からの祝福↓
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《臓物スキル》
五臓六腑が強化される
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◯権能
【猫の目】
履行中の対象状態を観測することが出来る
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