34話 古伝一味の策略
ー刺客サバイバル前 学校屋上
スガが能力を発動する前から屋上には4人が集まっていた。そこには、ピーチ・甲羅を背負った男子、赤マント羽織る女子、鋭い棒を持った小さな老人が囲んでいる。
「ワシたちは各自散らばり、多くポイントを取得する。いいな?」
「分かってるわ!ミィは体育館でしょ!」
自信満々にまな板な胸を叩く女子は、自分をミィと呼んでいる。
「そうじゃな」
よしよしと孫を撫でるように頭を撫でながら老人は続ける。
「くれぐれも、終集家の見習いには手を出さないことじゃ。契約条件で決まっておる」
そこで、甲羅を背負った男子がぼそっと口を挟む。
「特徴は蒼長髪の女と灰髪の癖毛男…」
「ラシーマとピーチは平気じゃな。スモミは十分気をつけるように!」
老人は強くいい聞かせるが当の本人は気にも留めず、体育館にむかおうとしている。
「もう!ミィたちは孫とおじいちゃんじゃーなーくーて!パートナーなんだから…スン爺こそ死なないでね」
最後に少し照れてからスモミは担当場所へと急いだ。すると、残りも歩き始める。スン爺は屋上担当なので、2人の同行を見守る。ラシーマはコミュ障で、ピーチは会話をあまり必要としないタイプで、パートナーなんだからもう少しコミュニケーションをとればいいのにと思うスン爺であった。
「まだ、始まらんのかのぉ」
柵に手をかけ、校庭を見下ろしながらそう呟く。スモミは体育館へ、ピーチは昇降口へ、ラシーマは2階男子トイレへ、それぞれの仕事の場所に向かっていった仲間たちの心配はゼロではない。無事に終えれば、共に帰りたいと願っている。
「おい!ジジイ、テメェを殺ったら何ポイントだぁ?」
「なんじゃ!盗み聞きとは、教育がなっとらん」
スン爺の背後から筋肉の塊のような白い男が声をかける。その男の体はまだ未完成なのか、造り途中なのか、ぐちょぐちょぐねっている。
「おいおい、それはないぜ。俺たち一緒にきただろうに」
「若造…まさか…」
体は完全に整い、全貌が露呈した。そして、スン爺は驚愕する。
「ケ、ケイシン…」
「知ってるか?知ってるよなぁぁあ」
男は声を荒げ、スン爺に急接近する。すかさず、対抗を計ったがもう遅い。
「だぁあぁぁ」
なんと、片手で頭を握り潰している。スン爺は持ち上げられ、このままでは死んでしまう。
「消えた?」
ーグサッ
だが、諦めない!能力を使いスン爺は体を単三電池ほどの大きさにし、尖った棒を首に貫通させた!
「そこにいたのか」
ーぐちゃ
首を貫いた棒の先にいたスン爺を意図も容易く握り潰したのだ。
「あ?」
雰囲気が変化した。当然だ、スガが能力を発動したのだから。ケイシンと呼ばれた男は、掌中の肉片を手すりに擦り付け、校内に繋がる扉で前で次に来る人間わ待つのであった。
人物紹介
・ピーチ
・ラシーマ
・スモミ
・スン爺




