1-7
「宮司の奴…俺様に厄介な奴を押し付けやがって!」
「静真さん!模擬戦をしましょう!」
「あっ?なんで俺さまがそんな事しなきゃいけねーんだ?」
「だって私に付き合えるのは静真さんだけですよ?」
「めんどーだめんどー!他を当たってくれ」
「静真。そう言わずに付き合ってあげてください。これも仕事のうちですよ」
「ちっ仕方ねーな!少しだけだぞ?」
「わーい!やったぁ」
渋々と言った感じで地下の訓練場へと向かう。
「それじゃあ静真さん!行きますよ」
速い、だが俺様には関係ない!優希の蹴りが迫る。
「硬化っ!」
それを硬化して俺様が防ぐ。
「っ硬いなぁ!知ってましたけど!」
さらに追撃が攻まる。ガギンガギンと鉄をぶつけたような音が響き渡る。
「ははっ!無駄無駄こいつでも食らいやがれ」
反撃しようとするが予測していたかのように避けられてしまう。
「それじゃあこっちもとっておきをお見せしましょう!デュアルリンク!!」
そう言うと優希が二人に増え、火球が放たれる。
「さぁこれでもくらうといいです!」
「はああ!?なんだそりゃお前なんの能力者だ!」
「私の能力はリンク。あなたの思考にイメージを送りつけています!ふふん、幻覚・幻聴・幻痛は十八番なんですよね!私!!痛いですよ?私の幻覚は!!」
「チートじゃねーか!?」
「はい!魔法はイメージです!人の身である以上私に勝つのは難しいですよ!」
そう言いながら火球と共に二人の優希が俺様に迫る。
熱が痛みが俺様を襲う。思考を読まれるため、こちら側の攻撃も当たらない。
「ぐあああ!やってられるか!?俺様はもう降りる!」
「あーそんなぁ!サンドバックになってくれる約束じゃないですか!」
「そんな約束した覚えねー!!」
「仕方ありませんね!それじゃあこれで止めです!」
そういうと二人の優希が深く沈み込み俺様の腹部へと鋭い蹴りを放つ。
俺様は痛みと共にその場で倒れ込むのだった。
「優希やりすぎだよ」
「そうです。サンドバッグは言いすぎです!」
「大丈夫です!静真さんはこれぐらいでへこたれません!未来で約束してくれた強い人です!」
意識が遠のく、その瞬間そんな会話が聞こえた気がする。恨むぜ、未来の自分…
「あーっからだいてぇ…どんな攻撃力してやがんだ」
「あっ起きたみたいですね!静真さん!」
「てめぇとは二度と模擬戦をしねえ!」
「そんな!普通の人じゃ耐えられないんです!さっ続きをやりますよ!」
「だからやらねって言ってんだろうが!!」
「仕方ありませんね!この秘密をバラされたくなかったら発動です!」
「がああ!人の思考を読むんじゃねー」
こうして俺様の振り回される日々が始まった。




