3
目を覚ますと、シャルがいた。
「夢か?」
「おはよう、カミーユ」
シャルは優しい笑顔でそう言った。
「悪い夢を見た」
「、、、、、」
彼女は黙り込んでしまった。
「夢ではないよ」
そう言ってきたのはマルクスだった。
「ちょっとマルクス!」
「いずれ分かることだろう?」
マルクスは今の状況を全て話した。
「僕のせい、、で、、」
「自分のせい?君が何をした?村のみんなを殺したのは盗賊たちだ!決して君のせいじゃない。」
「そうだよ、カミーユは私たちを助けてくれたじゃない!カミーユがいなかったら私たちはここにいないわ!」
そんな優しい言葉をかけてくれたが僕はそれを素直に受け止められなかった。
むしろ僕の心の傷の痛みは増した。
「助けた?違うな、僕がいなかったらこんな事は起こっていない。誰も死ななかった!危険な目に合わなかった!
僕がいたから!もう放っておいてくれないか?」
僕は彼らを遠ざけた。マルクスはシャルの方に手を置き、首をふった。
彼らは僕の部屋から出て行った。
それから何日がたっただろう。
起きて寝て、起きて寝て、また起きてを何度も繰り返した。
眠ると夢を見る。
エアリスとガガ、村のみんなが血だらげでこちらを見ている、そんな夢、、
そして目がさめ、嘔吐する。
目がさめると、涙を流し、そして疲れてまた眠る。
もう何もやる気が起きない。
そんな毎日を送っているとふと、部屋の入り口がノックされた。
「カミーユ?起きてる?」
見ると部屋の入り口にシャルが立っていた。
「シャル、、、」
久しぶりに出した声はかすれていた。
シャルは、ベッドの横まで歩いてきて、ベッドの横に腰掛けた。
しばらく無言が続き、シャルが口を開いた。
「どう?」
「どうとは?」
「体調は」
「まあ、、、」
また、沈黙が流れる。
シャルはまた沈黙を破った。
「お母さんとメイドさん、庭に埋めたよ。」
「そうですか。ありがとうございます」
僕は冷たい口調でそう言った。
「お母さんたちのお墓、、見に行かなくていいの?」
「ああもうお墓もできたんですか。しばらくしたら行きますよ」
「ねえちょっと外へ出ない?」
「今は、、、」
シャルは無言のまま僕の手を握った。シャルの手は震えていた。
彼女の方を見ると、シャルは泣いていた。
何を言っていいかわからなかった。僕はもう彼女と一緒にいる資格はない。
「シャルル、僕たち、別れましょう」
彼女は口に手を当てて、泣きながら、僕の部屋から出て行った。
「これでいいんだ、、」
僕は一人でそう呟いた。
彼女は僕なんかと一緒にいるべきではない。僕みたいなバケモノと、、
「カミーーーユーーーー」
声が聞こえた方向を見ると、マルクスが目尻を吊り上げて立っていた。




