26 クリフとの別れ
2年が過ぎて、僕たちは五年生になった。相変わらずシャルとは順調である。
そんなある日、家に帰るとクリフが暗い顔をして、リビングの椅子に座っていた。
家族に何かあったのかと思い周りを見渡す、クレアもガガもエアリスもおり杞憂に終わった。
「どうしたんですか、母さまと喧嘩でもしたんですか」
「ああカミーユか違うんだ。俺はアリス王国に仕事の都合で行かなくちゃいけない
お前の剣の指導もあしたで一回中断だ」
「そんな急に!?」
「王室直属の命令でな、俺が趣味で作っていた、ゲーム盤を作って欲しいそうだ」
「こちらで作って送るのではダメなんですか?」
「ああ目の前で作り方などを見せて欲しいそうだ」
クリフは家族と別れるのが寂しくて泣いていた。
その日の夕食は葬式のように静かだった。
次の日の朝僕はクリフと最後の模擬戦を行い、僕は西武流と東武流が上級になった。
僕が喜んでいるとクリフがよしっと言って立ち上がった。
「よし、カミーユ木剣使って、ガチでやるか」
「ガチ?真剣じゃないんですか?」
「馬鹿お前真剣でガチでやったら寸止めなんかできないだろ。魔法と剣術を使って俺と本気で戦え」
「僕が魔法使ったら父さま死んでしまいますよ?」
「死なねーよ無駄な心配すんな」
そう言って彼は僕の頭をポンポンと叩いた。
そしてクリフとガチで戦った。
「さあ行くぞ」
そのいった瞬間、クリフはいつもとは比べ物にならないほどの殺気を放って、踏み込んできた。
死。その言葉が脳裏に過った。
風の魔法を使い、僕は後ろに後退する。
クリフの間合いに入ったら、絶対に勝てない。
【ストーンウォール】
彼の前に岩の壁を作り、作戦を立てる時間を作ろうとした。
だがクリフは4メートルある岩の壁を飛び越えてそのまま剣を僕の脳天に向かって、放った。
やっぱりクリフには敵わないな。そう思いながら僕は気絶した。
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目がさめるとクリフはもういなかった。
リビングに行くとガガとエアリス、クレアがいた。
「彼手紙とか得意じゃないのよ?でも必死に考えていたわ。」
そう言ってエアリスが僕に手紙を渡した。
[愛する息子カミーユへ。
お前がこの手紙を読んでいる頃俺はもうアリス王国に向かっているだろう。
本当は別れを言いたかったんだが、お前が思いの外強くてな、本気で殴っちまった。最初の一太刀でで決めるつもりでいたんだ。これからの稽古はガガに頼め、俺ほどじゃないがそいつも剣術を使えるからな。お前よりも強いぞ?
クレアのことを頼んだ。俺が帰ってくる頃には、彼女は俺のことを覚えていないだろう。だから俺の武勇伝を毎日聞かせること。俺との約束だ。あとは家族全員とお前のガールフレンドもちゃんと大事にするんだぞ?ガールフレンドを泣かすなよ?あとはなんだ、お前が転生者だってわかったとき、俺はお前のことを息子と見れないと思ったが、そんなことはなかった。お前は立派な俺の息子だ。そのことを誇れ。まあ今生の別れってわけじゃないしこんくらいで
締めようと思う。まあなんだ頑張れよ!
PS ずっと言いたかったんだがお前のその敬語気持ち悪いぞ?」
「なんだよ、、、それ、、」
僕は手紙を見て泣いた。




