22話 誰かを守るために
俺とマルクスは走っていた。森に再び入りシャルを探した。
シャル無事でいてくれ、僕はお前のことが、、、
しばらく走るとまた獣の雄叫びが聞こえたので、声が聞こえた方に向かうと二つの人影があった。
片方はシャルで片方の人影は人ではなくオーガだった。
オーガ、、魔物図鑑で見たことがあるが、思っていたよりもでかいな。
「シャル!!」
シャルはオーガに襲われていて、傷だらけだった。
「マルクス!僕がオーガの気をひくからその隙にシャルに治癒魔法をかけてくれ」
「わかった」
僕は魔法手袋を手にはめた後
【アイスバースト】
頭の中でそう呟き、手から氷柱をオーガに向けてはなった。
氷柱は勢いよくオーガの頭を貫、、、かなかった。
だがオーガの気は引けた。
「マルクス!!」
「任せて!!」
そう言って彼はシャルを抱えて離れたところで治癒魔法の詠唱を始めた。
それを確認したあとオーガと対面した。
オーガは大きな棍棒を持って、こちらを見下ろしていた。
足の震えが止まらない。クラスの悪ガキとは訳が違う。
だが僕は覚悟を決めた。
「うおおおおおおおおお」
大声を出す。
「グゥオオオオオオオオ」
オーガもまた、雄叫びをあげた。
こうして僕とオーガの戦いが始まった。
【エンハンス】
自分に陽魔法をかけて自分の力を上昇させてた後オーガに向かって
【ウィンド】をオーガにはなった。
風が当たったオーガは後ろに後ずさったが、大してダメージを受けていないようだった。
硬すぎだろこいつ。
オーガの弱点は図鑑で見たことがある。炎だ
ここでもトラウマの弊害が出るのか。
そんなことを考えていると、体制を立て直したオーガが棍棒で攻撃してきた。
僕はすかさず剣を抜き、西武流で受け流そうとした。
棍棒が剣に当たった瞬間剣の軸をずらして受け流したが、すぐに振るわれた二連撃目が僕の頭を殴った。
一撃が重すぎる。エンハンスをかけてなかったら即死だった。木剣とは訳が違う、、このままだとジリ貧だ。
まずい死ぬかもな。
「カミーユ!!逃げて!!」
声のする方を見ると、シャルが叫んだものだった。
バカっあいつ。そう思った矢先、オーガがシャルとマルクスに向かって走った。
その瞬間、世界がスローモーションになった。
(僕は何も守れないのか。何かを守るために付けた力を過信して、この二人を巻き込んで、僕のせいであいつらが死んでしまう。)
「火属性魔法を使いなよ、キミならできる」
リンネのような声が聞こえた瞬間僕はオーガにありったけの魔力を込めた炎を放った。
前世で僕を処刑したあの魔法だ。
しばらくオーガがもがき苦しみ、瀕死状態になった。
その状態のオーガに剣を突き刺し息の根を止めた。
3人とも疲弊していて、それを見ていたもう一つの影があることに誰も気づかなかった。




