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ボーダー  作者: きぃ
波乱
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44/46

芸能人

〈ハナside〉


楽しかったなぁ…マレーシア。


2年のグロフェス…私も金賞獲れたし。

ミツも銀賞だったけど。



その夜。



「ミ…ツっ……」



「久しぶりだからな?」



ホントに久しぶりに…甘い時間を過ごしている。

相変わらずミツはドSで、余裕たっぷり。


「ハナっ…すげっ…かわいっ…いっ…愛してるっ…」



それから何度も…お互いの愛を受け止めた。




「相変わらず、よく寝るんだから。

おはよ。

身体…平気?

痛いトコない?」



ミツの声で、鳥のさえずりとともに目を覚ます。



「修学旅行で忙しくて、付き合って1年記念のデート…してないよね?

どっか行こっか。

ご飯食べたらお互いの家帰って、10時に駅に待ち合わせな?」



ミツからそんなこと言ってくれるなんて…嬉しすぎる。


急いで準備しなきゃ!!



私は、ミツの家で朝食を食べた後、ドット柄のコンビネゾンに、白のコートを羽織って、それに合うように髪型やらメイクを整えて、家を出た。



すでに駅にはミツがいた。用意するの早っ!!



「あの…待った?」



「今来たトコだから大丈夫だよ。

行くか。」



「うんっ!」



たどり着いた先は、あるグランデリウムモールというアウトレット。



「したことないだろ?

ショッピングデート。」



なんか嬉しいなぁ…



今セールやってて、いいものを安く買えたから良かった。

だけど、気に入った服…靴も下着もルームウェアも、もう1つあったのに…予算の関係で買えなかったんだよね。

ちょっと名残惜しいなぁ。


ミツの友達の従弟がやっているという店でご飯を食べる。


そして、しばらくするとその友達が何やら大きな袋を持ってやって来た。



「あれ?

早川(ハヤカワ) (マモル)じゃね?

久々じゃん!!」



早川くんは、中学で3年間、同じクラスだった。

ミツは、若あゆで同じ部屋だったこともあり、仲が良いみたいだ。



「久しぶりっ…

ところで、その荷物、どうしたの?」



ミツと顔を合わせてから、なんでもないよ

って言う早川くん。


その後もお互いの高校の話とかいろいろして、早川くんと別れて、

いろんなお店を回ると、もう夕方だった。



「そろそろ帰るか。」



「うん。」



地元に帰って、家の前で、お昼からずっと持っていた大きな袋を渡された。


それは、私が今日の買い物で買い渋っていた服全部だった。



「これ…いつの間に?」



「ん?

取り置きしてもらって、早川に取りにいってもらっていたの。

だから早川、ホントはもうちょい早く来る予定だったんだけどね。」



「そっかっ…

ミツ、ありがとっ…

大好きっ!!」



「オレは、ハナの喜ぶ顔が見たいだけだから。」



ミツはそう言って、私にキスをすると、重い荷物を私の部屋まで運ぶと、自らは家に帰っていった。

そして…時は過ぎ、高校3年生。


もう…"受験生"だ。



私は…何になりたいんだろう…



メイちゃんもミツも検事だし…


そんなとき…頭をもたげてきたのは、決まって、小学校のときの学級裁判と、つい最近の裁判員学級裁判だった。



弁護士…


お祖母さんも、目指していた職業。


ちょっと、興味あるかも。


進路のことを考えながらの日々はすごく早くて、体育祭も文化祭もあっという間に終わった気がする。



そんな中…

ある日テレビを着けると、グアムで、客船が生中継されていて…

それに乗っていたのは…レンと、良太郎くんと、奈斗と、将輝と、勇馬くんだった。


この5人、まさか…


案の定、テロップには、

「新生、イケメンアイドルユニット、『"r"ain』(レイン)デビュー!!」


と書かれている。



やっぱり…



ってか…デビュー早くない?


11月15日にデビュー曲「live in forever」


が発売されるらしい。


すごいなぁ…なんか…



デビューの日は…某気象系グループさんのコンサートのMCの時間を借りて、ちょこっとお披露目をするみたいだし…


なんか…すごすぎるよ。


だけどだけど…受験生だし財閥後継者だし…乗り越えられるのかな?



でも、本人は、高校を変えるつもりもないって言ってたし、

財閥後継者としての責任もきっちり負っていくと言っていた。


さらにFBIでもあるしね。


テレビを囲んでいたから分からないが、

いつの間にか来ていたメイちゃんと、出来ることはしっかりサポートするって固く誓った。



〈メイside〉


次の日、学校は蓮太郎のデビューの話題でかなり盛り上がっていた。

先生まで「学校に芸能人が!!」って有頂天だった。



私は、先生に心配された。


「あ~…

これでは…遠距離恋愛のようなものだが、大丈夫かね?」



大丈夫。


私は、そんなに弱くないわ。


いつも蓮太郎が私のことを優先してくれるし、

それに、蓮太郎をTVで見るだけで幸せだと思う。



だから、先生には心配無用ですって答えておいた。



そんな中…ハナちゃんが私とミツくんをある場所に案内してくれた。



「ここ…レンとミツと良く来てたんだよ?」



公園にあるようなベンチと桜の木以外は何もない、静かな場所ね。



「わざわざここに案内したってことは、何か言いたいこと、あるんだろ?」



なんていうミツくん。


ホントなのかしら。



「私ね、将来…弁護士になろう、って決めたの。

だから…ミツと同じ大学行く!!」



「そっか…

お前が弁護士か。

頑張れよ。」



ハナちゃんとミツくんは、私立大学のまかでもトップクラスの大学に行くことを決めた。


見事一般試験で合格し、晴れて大学生になる。もちろん、


私と蓮太郎は、私たちとランクは同じだけど、違う大学に行く。


ラッパー王子の後輩になれたワケで…


良かったわ。



真宵ちゃんは…家業を継ぐらしい。

綾里の…霊媒道。



なんか…カッコイイわよね。


そして、あの高原の丘の桜がキレイに咲いた3月、


私たちは…高校を、卒業する。



なんだか…卒業となると…名残惜しいわね。


せっかく…クラスにも馴染んできた頃だったのに。





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