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ボーダー  作者: きぃ
波乱
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40/46

帰郷

ピピピピ…


ん…


目覚ましの音で、目を覚ます。


気付いたら、布団が脚の先に。

毛布を剥いでしまっていたらしい。


まあ、夏だし…


暑いし…


仕方ないか。



瞬間。



気付いたら、下半身のみ何も着ていなくて、あられもない姿になっていた。



やばっ!!///



良かった…


まだ皆起きてなくて…



ついでにパジャマから私服に着替えて、皆を起こしにかかった。



ほとんどの人は起きたけど…


ただ1人…



勇馬が…


起きないし。



仕方ない。



キッチンからフライパンとお玉を持参して、耳元で思いきり叩いてやった。



「…うわっ!!!

ビックリした~!!

ってか…え…?

もう朝?

…おはよ…」



「おはよ。」



「皆起きてるのに、起きてないの、勇馬だけだよ?

ってことで、罰として女子部屋、誰が起きてるか探ってきて~?」



ナイス!!


さすがは我が弟だ…



何で僕が…


などとぶつぶつ文句を言いながら、女子部屋に向かった勇馬。


その間に、


何話していようかな…


あの打ち上げの思い出話でもしようか…



「あの話すんの?

ただの自慢ば…」



横から口を挟むミツを軽くどついて、

話を始める。



あれは去年の文化祭の打ち上げでのことだった。.高校に入って初の文化祭は、まあまあ大盛況だった。

まあ、劇やったんだけどね。


普通の女の子が、ある日突然、超お嬢様になる

って設定で。



まあ、ホントは打ち上げ禁止なんだけど、バレないようにして、

お好み焼き屋さんで食べて騒いで、結構盛り上がった。


だけど、結構騒ぎすぎて他のお客さんが迷惑してるのにハイテンションで騒いでるから、耐えられなくて言ってやったワケ。



「うるせぇよ!!

こんなとこでこんなこと言いたくなかったけど、騒ぐにしても声のボリューム、めっちゃ大きすぎるんだよっ!!

ひそひそ話くらいの音量にするくらいの気持ちで話せよっ!!


ってか…他のお客さんも店員さんも迷惑だからさ。


ここが居酒屋とか宴会場なら話は別だけど。

ここ飲食店だしさ。

節度わきまえて?」



って。



そしたら何か皆から拍手もらって。


他のお客さんとか店員さんからも。


結局翌日、他のクラスで打ち上げやってたのがバレて、教職員がそれぞれの店に電話して何やってたか確かめたときに、

この1件が学校の教職員や校長先生の耳に入って、

打ち上げやっていいことになったんだよね。



「いい話ですね~。」



話終えると同時に、勇馬が部屋に入ってきた。



「由紀さんと菜々美さん以外は、全員起きてます。」


「リョーカイ。」


数分して、由紀ちゃんと菜々美ちゃんが部屋を訪ねてきた。



「全員起きてます?」



「こっちは全然大丈夫。

あ、朝食、7時30分にレストランだから。」



「はいよ~」



なんか、修学旅行の先生になった気分だな。



その後、皆でエレベーターに乗って、レストランへ行った。



「あれ?」



そぅいえば、真宵ちゃんと春美ちゃんの従姉妹コンビがいない。



「すみません~(泣)」



「私のせいで…申し訳ございません…」



春美ちゃんの小さな指が赤く腫れている。


どうやら、ドライヤーで火傷したらしい。


世間知らずだな~…(笑)


その度合いがハチャメチャすぎて、逆に面白いんだけどね。



「2人とも、ルームキーは?

あの部屋、オートロックだよ!?」



急に慌て出す春美ちゃん。


「ルームキー…?おーとろっく…ですか?」



「大丈夫だよ、蓮太郎くん。

ここにある。」



そう言って、紫のカーディガンのポケットからルームキーを取り出す真宵ちゃん。



「良かった~…

ビックリさせないでよ~」


顔を見合わせて笑う2人が微笑ましかった。



バイキングを無事に食べ終え、チェックアウトをして、またヘリに乗ってそれぞれの家に帰った。


一度家に帰って、スタジオで久しぶりのダンスレッスンを終えて、

使用人の車で家に帰って夕食を食べると、オレのケータイが着信音を奏でる。



着信【メイ】




「もしもし?メイか?

どうした?

まだそっちじゃ早朝だろ?」



『法廷に立つ日は、早く起きるのよ…』



涙声に混じって、鼻水をすする音が受話器越しから聞こえた。



「何?

泣いてるの?」



『悪かったわね…

寂しいだけよっ…

貴方のいない法廷、なんか耐えられなくて。』



「ごめん。

7月22日くらいまで帰れないんだ…

夏休み前の集会終わったら直で空港行って、会いにいくから。」



気付けば、7月22日まで、1ヶ月もない。



2、3ヶ月待てたんだから、待てるよな?



『……わかったわ。

ちゃんと待ってるわよ。』


「そうして?

じゃあ、法廷頑張れよ?」


それだけ言って、電話を切った。



オレも会いたいよ…



メイ。



窓から思いきり…名前を叫んでみたいくらい、



好きだ。


-それから、数週間。



夏休み前の集会とLHRが終わると、

オレとハナとミツは正門前に。


時計の針が12時を指したと同時に、

目の前に車が停まった。



「蓮太郎様。

…お迎えにあがりました。」



「さすが。

時間ぴったりじゃん?」



「蓮太郎様のお願いですから。

お連れ様も、どうぞお乗りください。」



なんて、恭しく礼をしながら、車のドアを開ける。


オレが助手席で、

ハナとミツが後部座席。



車内で、ドライバーはオレたち3人に、分厚い封筒を手渡す。


中身は、ドル紙幣。



両替まで済ませてあったとは、気付かなかったよ。


でも、オレはいつも持ってるのに…


そうポツリと呟くと、

ついでに、少しだけ両替しておきました。


とサラリと答えたドライバー。



オレはクスッと微笑むと、ありがとうってお礼を言った。



2時間ほど車を走らせて、成田空港に到着する。



「今日木曜日じゃん~

某気象系グループの番組観れない~!!」



などとぶつぶつ文句を言うハナ。

相変わらずだなと思いながら、車のトランクにあらかじめ入れておいたキャリーバックを持って空港に入る。


そういえば、ハナは初めてだな、こぉいう、海外旅行。


あらかじめそれを言っておいたら、なんと搭乗手続きまで事前に済ませておいてくれたらしく。


使用人兼ドライバーって気が利くな。


あとは、手荷物検査とボディチェックか。


ジッパーのついたケースに液体物を手際よく入れていくハナ。


初めての割には、よく分かってんじゃん?



と思ったら、あの使用人がほとんど教えていたらしい。


マジかよ。



オレとかミツの出番、取るなよな?


ったく。



「ネックレスとかベルトとか…外しとけな?

ハナもミツも。」



「分かってるって!!」



「リョーカイ。」



1列に並んで、

オレ→ミツ→ハナ


の順で、ゲートをくぐり抜けた後、手荷物検査を行った。



何の異常もなく、無事に終えたみたいだ。



「良かったぁ~。

ずっと冷や汗止まらなかったもん…」



「ま、いい経験じゃん?」



ポンと肩を叩きながらハナに優しく言葉をかけるミツ。

その光景が、なんか微笑ましかった。

化粧品やらお土産やらが売っている通路を通り抜け、平らな動く歩道に乗って搭乗ゲートを目指す。



「ねぇ!!

この歩道で、こぉやってキャリーバックを引きながらサングラスして歩くと…

ホラ!!

なんか芸能人っぽくない?」



「ははっ(笑)w

ほんと面白い。

この歩道見てそんなこと言うの、お前くらいじゃね?」



「ミツ。

付き合ってやれって。

ハナも超絶、テンション上がってんだろ。」



「わかったよ。

アイドルに言われたんじゃ仕方な…ムグッ…」



「バカかお前!!

ここ空港だぞ?

公の場所だろ!

こんなところでそれを言うな!!」



「悪かったですね~。」



反省の色なし。


相変わらず、ドSだな…


ハナは相変わらず動く歩道を楽しんでるし…



ホントこの3人…楽しいな…♪



待合室で、しばしの休憩。

もう手荷物検査は終えたから、

水は買っていいはず。


皆に小銭を渡して、自販機に向かわせた。


なんかオレ、修学旅行での先生みたいだな(笑)



「皆、買った?」



「はーい!!」



「…買ったよ。

先生ぶってるなって。

全然似てない。」



素直じゃないやつは置いていくか。


ハナにだけ声をかけ、搭乗口に出発。



「オイ!!

冗談だって~!!」



そう言って慌てて着いてきたミツと3人で、電車…というには中につり革も座席もない、得体の知れない乗り物に乗って、エスカレーターを降り、しばらく歩くと、

搭乗口に到着。



オレらの乗る便が搭乗開始というアナウンスの後、

3人で席を立って、チェックインカウンターにてチェックを済ませてから、いざ、搭乗を開始する。



「ハナ、先にどうぞ。

16年間、楽しみにしていた飛行機だぞ?」



レディーファーストってことで、ハナを先に搭乗させた。


オレらは、席に着いて、シートベルトの着用のサインに合わせて、ベルトを締める。


ベルトのやり方自体分からないらしいハナは、ミツに任せることにした。



そのうちにアナウンスがかかって、

携帯電話以外のパソコンだの、DSだの、ウォークマンだのの機械は使える状態になった。


座席にあるモニターの表示がN・Yの地図に切り替わった瞬間…


「キャッ…」



ハナの小さな悲鳴と共に、機体が浮いた。



……メイ。


もうすぐ、会いに行くから。



待ってろよ?



〈ハナside〉


今…手荷物検査とかいろいろ終えてようやく、

人生初の飛行機ですっ!!


緊張するよっ…



シートベルトの締め方すらも、わからない私。



レンとかミツは慣れた手付きで締めているのに…



カチャカチャ…カチッ。



「平気?

とりあえず締めたけど、苦しくない?」



「大丈夫っ。

ありがとう!!」



機内では、1人1人にイヤホンとかブランケットが配られてて…


映画も観られるし音楽も聴けるしゲームも出来るって…

最高じゃん?



ひたすら「ハリーポッター」やら「マトリックス」やら「硫黄島からの手紙」やらを観て、機内食食べたり、寝たりして過ごした。



「ん…?」



肩に感じた振動で、目が覚めた。



「ハナ、起きた?

いいタイミング。

もうすぐ着陸だよ?」



また、モニターが切り替わり、

着陸する飛行機の機体が写し出された。



と同時に、

離陸のときみたいに、耳に強い痛みを感じた。



「耳痛い?

…大丈夫だから。」



…でもなんか…離陸のときよりは大丈夫だったかも。

ミツが隣でギュって肩を抱いてくれてたから。



無事離陸できたというアナウンスが流れると、皆から機長に拍手が送られた。



やがて携帯電話を使用しても良いというアナウンスが流れ、

ふらつきながら飛行機を出た。


無事に入国審査や荷物の受け取りを終えて、空港を出発。


すると、目の前に、1台の車。



「村西さん!!

わざわざすみません。

先に乗ってて?

ハナは先。

時差ボケ+初飛行機で酔ったらしいからな。」



そう言い残したきり、誰かと電話しているレンを横目で見ながら、目の前の車に乗った。



〈ミツside〉


飛行機、か。


何年ぶりだ?



乗るの。



慣れた手つきでシートベルトを締めるオレとレン。



隣のハナがかなりてこずってる。


ま、仕方ないか。



飛行機のって車とは違ってかなり特殊だし。



カチャカチャ…カチッ。



「とりあえず、締めたけど。苦しくない?」



手早くシートベルトを締めてやった。



「ありがとうっ…///」


そう言って、笑顔を見せる。

そこでその笑顔…


反則。



しかもさ、


ミニスカにニーハイって…

誘ってんのかよ。



向こう着いたら…



覚悟しろよ?




「んっ…」



オレの肩に頭をもたせかけて寝ていたハナが起きたらしい。

しかも、もうすぐ着陸ってタイミングで。



着陸のとき、耳を塞ぎながら身体を強張らせるハナ。

やっぱ耳痛いか…



「大丈夫。

オレがいるからね?」



それだけ言って、肩を抱いてやってた。



無事着陸し終えると、機長に拍手を贈って、

周りの人と譲り合って順番に飛行機を出た。


もちろん、3人揃って。



ハナが具合悪そうだったから、後ろから背中をさすってやりながら。



無事に入国審査を終え、キャリーバッグを片手に空港を出ると、

1台の車。



レンの同僚らしい。



「村西さんっ!

わざわざありがとうございます。

彼女…先に乗せてやってください。」



村西さんと呼ばれた男性に会釈した。



レンはどうやら、誰かと電話している。



「ハナちゃん…かな?

体調大丈夫?

これから、帳 奈斗と浅川将輝がいる更正施設に行くけど。

そこにいるんだ。

2人がお世話になる…

平たく言えば…蓮太郎の想い人…だね。」



「はい。

大丈夫です。」



「何?

まだそーいう関係じゃないんだ。」



オレは、ホテルの部屋で


「メイは俺の女」


とか偉そうに言ってたレンを思い出した。


そのすぐ後に、レンも乗ってきて、皆で奈斗や将輝のいる更正施設に向かった。


本来は8月上旬の花火大会が明後日に早まったらしい。



更正施設に向かうと、白衣を着た男の人が出迎えてくれた。



「遠藤さん。

…お久しぶりです。」



律儀に頭を下げるレンにつられて、オレまで頭を下げてしまった。



ガチャ。


ドアの開く音がして、そちらを振り返ると、奈斗たちの部屋のほうから、ある人が出てきた。


髪の色はグレーに近いような水色で、ショートヘアーの、気の強そうな目をした女。


その子には、見覚えがあった。



「遅いわよ…っ!

待ちくたびれたわ。」



オレたちに挨拶するより先に、レンに抱きつく彼女。

間違いない。



レンの大事な女か。



「あ。

…ごめんなさい。

みっともないところを。

…私の名前は、業 冥よ。」



「御剣 優作です。

んで…隣の具合悪そうにしてるやつは蒲田 華恵。

普段は超絶元気な奴だから。」



「ちょっ…

その説明は余計だから。

冥ちゃん?

よろしくね♪」



「ええ。

…こちらこそ。」



3人で、奈斗たちの部屋に向かう。



「あ、あみちゃんから手紙預かってきたよ~」



「サンキュ。」



「元気?」



「うん。

あ、そういえば、事務所の社長さんに聞いたんだけど、履歴書送ったことあるの?

手元に2人のがあってさ。」



「うん。

俺は、いとこに勝手に写真撮られて、送られてた。」


「いいじゃん。

俺なんて、学校の先生に勝手に送られてたから。

母さんと面談したときに、薦めてたらしい。母さんのほうから…ね。

いつかデビューしたとき、おめでとうの一言、聞きたかったんだけど…ね。」



そっか…もう、奈斗の母親いないんだもんな。


「あ~っ!!また負けたっ!」


「しんみりしてる中、よくゲーム出来るよな…」


そのオレの一言で、皆が笑いに包まれた。



いつの間にか、ハナが外に出ていた。


男同士のほうがいいからと気を遣ったのか、はたまた具合が悪いのかはわからないが、

どちらにしてもメイちゃんがいるから大丈夫だろう。


他にも、いろんな話をして、カウンセリングの時間になったらしいので、外に出された。



ハナなんて、メイちゃんと2人でカフェテリアで話込んでいた。



「具合悪いんじゃないの?」


「もぉ、大丈夫だって!!」



「それなら、良かった。」



「村西さん、車借ります!!」


そう言って、車のキーを指で器用にクルクル回すレン。


まさか…



お前が運転すんのかよ…



「事故るなよ?」



「バカ!!

事故るかよ。

早く行くよ?」



そう言って、皆を車に乗るよう促す。


かなり慣れた手付きでエンジンをかけ、カーステレオで某気象系グループの曲を流し、華麗にハンドルをさばいていく。


すげ…



15分もしないうちに、車はメイちゃんの家に到着したらしい。



にしても家、でかくね?


立派な門やらガレージやらあるし…


とりあえず、アメリカ滞在中はここでお世話になるらしい。



「お邪魔します…」



ハナと2人で、ゆっくりと家に入っていった。



〈メイside〉


そろそろ…着く頃かしら。

蓮太郎。



つい、指が勝手に動いて、蓮太郎に電話をかけてしまった。



『メイ?

今着いた。

更正施設来てくれればいるからさ、会いに来て?』



なんて。



優しすぎるのよ…



しまった。


重大なこと、伝え忘れるところだったわ。



「蓮太郎、この前伝え忘れたんだけど…

あの花火大会の日…

明後日に早まったのよ!」


『今年早くね?

ん、とにかくありがとう。じゃ、また後でね?」



それだけ言うと、電話を切って、手早く準備を完了させて、施設に向かう。



「遠藤さん。

…ちょっと、浅川将輝に用があるから、部屋に入れてもらえるかしら。」



遠藤さんと村西さんは、私がどんな目に遭ったか知ってるから…



「キツいことは言うなよ?」


とだけ言って、通してくれた。



当の本人は、私が入ってくるなり、

身体を強張らせて、そのすぐ後に土下座して謝ってくれた。



…貰ったピンキーリングを本人の前に向かって投げ付けるフリだけして、

手の平に乗せてやった。



「私なんかより本気になれる人が現れたら、そのときはプレゼントしてあげるといいわ。

…告訴は取り下げたから、安心して大丈夫よ。」



私はそう言って、部屋を出た。


心の傷も身体の傷も…癒えてきたしね。


長い廊下を歩いて行くと、村西さんの後ろに、待ちわびた人が。



「遅いわよ…

待ちくたびれたわ。」



私が抱きついてくるのを待っていたかのように、


「ごめん」


っていうかのように、蓮太郎は優しく抱き締め返してくれた。


蓮太郎の隣にいるのは、噂の幼馴染みさんかしら。



「御剣 優作です。

隣にいるのは、蒲田華恵。今日はちょっと具合悪そうだけど、普段は超絶元気な奴だから。」



毛先をワックスで遊ばせた、某気象系グループの末ズメンバーの顔を足して2で割ったような顔の男の子が言った。



華恵ちゃんと呼ばれた子が、よろしくね

って言ってきたから、こちらこそ

って返した。



3人で奈斗くんたちの部屋に向かってしばらくすると、華恵ちゃんだけが外に出てきた。



「大丈夫?

気分悪くない?」



本人は大丈夫って言ってるけど…

確か呑みすぎにオレンジジュースが効くから、乗り物酔いもきっと…


そう思って、カフェテリアでオレンジジュースをオーダーして、彼女に渡してあげた。


華恵ちゃんは大分楽になったみたい。



「ありがとう、メイちゃん!!

あ、華恵ちゃんじゃなくて、ハナでいいよ!?」



その後、カフェテリアでいろいろお互いのことを話した。



ハナ、私と似てるわね。


実の両親がいないこととか、強がりなとことか。


話している間に、蓮太郎たちも戻ってきて、蓮太郎の運転で私の家に向かった。

昼食を食べた後、蓮太郎に外に来るように言われた。

やっぱり、浅川将輝にピンキーリングを返したことは蓮太郎にはバレていて。


「よく頑張ったな」


って…ぎゅってしてくれた。


告訴を取り下げたことを話したらさすがにビックリしてたけど、アイドルグループ結成っていう夢、私が壊すわけにはいかないからって言ったら、優しいキスをくれた。


その後に

「何か俺が帰ってきたら言うことあったんじゃないの?」


って言われたときは言うか迷ったけど、

明後日のお楽しみにすることにした。







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