インキャン
そして…ミツとは仲直りすることができないまま…イングリッシュキャンプ当日になってしまった。
宿泊場所となるのは、マグロが美味しい三浦!にある
「ホテル・マホロバマインズ三浦」。
西麻布にあるテンプル大学っていうところから派遣されたALTの先生とゲームしたりするの。
あとウチの高校について先生の前でプレゼンしたり、「尊敬する人」について英語でスピーチしたり。
しかも先生、日本語が全く分からないから、会話は全て英語Only。
2泊3日の英語研修。
ウチの学校らしい行事だよね。
って…
ヤバイ!!
遅刻、遅刻っ!
集合時間9時30分なのに…
しかも現地集合って…
慌てて7時に家を出る。
ダッシュで駅まで走った。
…走っても、間に合うかわわからないけど。
だけど…私だけ遅刻して大恥かくのはカンベンだよ…
すると…
急に私の前方を走っていた赤い車が停まった。
「……嘘…
…ミツ!?」
その後部座席のドアを開けていたのは、他でもなくミツで。
「…早く乗れ。
…遅刻すんぞ?」
ミツに腕を引っ張られて…車に乗せられる。……助手席にはレンがいて…
運転席にいるのは御剣検事さん。
仕事でめったに帰ってこないはずのミツのお兄さんが…何でここに?
「な…なんかすみません…私まで乗せてもらっちゃって…」
「横浜地裁に用があるから、ついでに…ね。
だから横浜駅までしか送っていけないけど…」
「いえっ…そんな…ありがとうございます!!」
……なんか…
気まずいなあ。
「……ずっと…避けててごめん。ハナ。
…全部…昨日レンから聞いた。
好きなヤツ…レンじゃないんだろ?ツラい思いさせたよな…」
「うぅん。
私こそ、ハッキリ和貴の前で好きな人言わなかったから…
私なら全然、大丈夫だよ?」
とか言ってみるけど…
ゼッタイ…
ミツにはバレてるんだろうな…
インキャン前に熱出したことも…
ミツのことで昨日泣いてたからあまり寝てないことも。
もちろん…今かなり眠いってこともね?
ミツSide
……オレの…カン違いだったんだな。
ハナの好きな人…レンじゃなかったんだ。
昨日、レンから、
「お前…カン違いしてね? …ハナの好きな人。
オレじゃねぇから。
だってオレ…フラれたし。」
「マ…マジか…」
ハナに…謝らなきゃな。
…インキャン当日、兄さんが横浜まで車で送ってくれるって言ってた。
レンも一緒に。
ハナは…先行ってるのかな?
もしくは、ギリギリに家出てるとか。
ふとドアミラーを覗くと、見覚えのあるミリタリーコート、赤ブロックチェックシャツに、ショートパンツにニーハイ。
髪はアップにしてるけど、間違いなくハナだ。
…やっぱギリギリに家出たんだな。
「検事さん、車一旦停めて!
ハナが来たよっ…」
目を見てオレの言いたいことがわかったらしく、レンが指示する。
「……ミツ?
…嘘…」
かなり驚いているハナの腕を引っ張って、後部座席に乗せる。
「御剣検事さん…ありがとうございます!!
乗せて下さって…」
兄さんに丁寧に挨拶しているハナ。
やっぱ…可愛いな…
その上、礼儀正しいって…お嬢様みたいだよな、雰囲気が。
「ごめんな?ハナ。
オレ…勝手にカン違いして…ハナのこと避けてた。
ツラい思いさせただろ?」
ハナは大丈夫って言ってたけど、目が腫れてる。
泣いたんだろ?
しかも眠そう…
「大丈夫じゃない。
母さんから聞いたよ?
インキャンの2週間前に熱出したって。」
オレは今も若干顔が赤いハナの額に触れながら言う。
「気をつけろよ?
眠いなら着くまで寝てていいから。」
しばらくすると、ハナはオレの肩に頭をもたせかけながら爆睡してた。
…それにしても、無防備すぎだろ…
ショートパンツにニーハイソックスって…
オレを誘ってんのかよ…
車の中に二人っきりだったら、間違いなく襲ってるな、オレ…
オレは、自分の着ていたジャケットをハナの膝にかけた。
そうでもしなきゃ理性もたねぇっつうの。
「ミツ、着いたぞ。」
「あっ…ありがとう。」
レンの言葉に、まだ眠りについているハナを起こそうと試みるけど…起きない。
「レン…ちょっと起こしてやって?」
「リョーカイ。」
不敵な笑みを浮かべるレンが、ハナに耳打ちする。
ガバッ!!
…あ、起きた。
オレでも起きなかったのに。
そしてレンは、オレにも耳打ち。
「ハナ…『ミツ…好き…』って、寝言で言ってたよ?」
そぉいえば…そんなことを…言っていたような気もする。
寝言…だよな?
それにしては、ハナの頬が赤い気が…
「ミツ?
く…車…降りよっか///」
「ああ。」
「じゃあ、気をつけてな?」
兄さんに手を振って、オレたちは駅へと歩き始めた。
電車を乗り換えて、無事に最寄り駅に到着。
そこから少し歩くと、ホテルの本館が見えた。
担任の先生にクラスと名前を言って、名札をもらってから、各々自分の部屋へ行くように指示される。
部屋に行く前、レンに言った。
「『起きないと寝言でミツの名前言ってたこと…バラすよ!?』
って起こし方はなくない?」
「ハナが起きないから悪いの♪」
部屋には、すでに愛実と友佳と麻紀がいた。
4人でとりあえずダラダラしていた。
「ハナ~?」
「愛実?何?」
「仲直りしたみたいね?ミツくんと。」
「うん♪」
「良かったね、ハナ。」
「…愛実は~?
好きな人いないの?」
「友佳も混ぜて~!」
「皆で恋バナしよっ♪」
ガールズトークに花が咲いた矢先…
コンコン。
部屋のドアがノックされた。
「はぁ~いっ!!」
麻紀が走ってドアに向かう。
ガチャ
「やほっ」
「ミツくんだあ!!
ハナに会いに来たんでしょ?
どうぞ、入って♪」
「さんきゅ!」
「お、麻紀ちゃんだ!!」
「レンくんも入って~!」
「ありがとう。
あ、あと2人来るよ~」
「こんにちはっ~
俺は黒沢一成。
優と蓮太郎と同じ班だよ。」
「あっ、いたいた!
初めましてだよね?
ボク、相原真です。
よろしくね。」
初対面だよね?
何でこんな仲いいんだろ…
「ん?
この2人、ハナは知らないだろうけど…
オレの小学校のときの友達。
小4の頃から仲良いの。」
「よろしくね!一成くん、真くん!」
「あ!
一成っ!
久し振り…だね!
雰囲気変わったから一瞬、分かんなかったよ…
保育園のとき以来だっけ?」
友佳と一成くんは友達らしい。
「ボク、ウノ持ってきたんだけど、やる?」
「やるっ!!」
友佳と麻紀が同時に言う。
「遊ぶ心意気は見上げるほど感心しますが…研修室に荷物を置いてからにしましょうね?」
先生に注意された。
皆で移動だ。
いざっ!!
研修室へ!!
研修室に荷物を置いてから、部屋の前にあるソファーに座ってウノに興じた。
「はいはい、キリのいいところで終わりにして。
そろそろ始まる時間だから。」
先生に言われて、しぶしぶ切り上げる。
私と、ミツと、レンと、愛実と、一成くんが上がった状態から今度はゲーム再開ね♪
続きは…夜のお楽しみかぁ…^^
午前の活動は無事終了!
お昼、楽しみだなぁ♪
予想通り、海鮮丼かあ☆
三浦といえばこうでなくっちゃ!
魚かなり好きだから、か~な~りテンション上がるなあっ!!
あ、それは私だけか…汗
午後の活動も無事に終えて、部屋に荷物を持って移動した後…
レクレーション。
なぜかウチのクラス…ビーチボール借りてまさかのドッジボールだったからね…
そこ…フツー…
ビーチバレーでしょ。
レクレーション終わった後は、研修室組と海岸組に別れてそれぞれで明日のスピーチ練習。
って…
歩きながらスピーチの練習してたらかなり遠くまで歩いて来ちゃったΣ
ホテルまで歩くの…大変だぁ…
イタッ!!
転んだ先には…小さなカニ。
カニのハサミにつまづいて転んだ拍子に近くの木の幹の欠片がほんの少し足に刺さってしまったらしい。
はあ…
ついてないなぁ。
こんなんじゃ…帰れないよ…
〈ミツside〉
レクも終わって、海岸でスピーチ練習。
日が暮れて暗くなってきたので、予定より早くホテルに戻ることになったんだけど…
それにしても、ハナの姿が見えない。
ハナのことだ、海が好きだから海岸ぶらついてるんだろーとは思うけど。
迷って帰って来れなくなってるか、
まさか、ケガしてる可能性も…
オレは、レンに先にホテルに戻るように伝えて、ハナを捜して走った。
いた。
今にも沈みそうな夕日がくっきり見えるところに、ハナが座り込んでいた。
「ハナっ!!」
「ミ…ミツっ!?」
「勝手にほっつき歩くなって…
オレがどんだけ心配したと思ってんだよ。」
「………。
ごめん。」
「あ…あの、あのさ、ハナ…朝、兄さんの車の中で寝てたとき…さ、寝言…言ってたよな?」
「えっ…言ってた?」
「言ってた…よ。
『ミツ…好き…』って。」
ハナ、顔真っ赤だなぁ笑
そぉいうとこも、可愛いんだけど。
オレは、今この場で、ハナに自分の気持ちを言うことを決意した。
「オレは…好きだけどなぁ。
ハナのこと。
…幼なじみとしてじゃなくて、ずっと"一人の女"として見てた。」
「さっ…先に言わないでよっ…
私も…そのっ…
ミツのこと…
好きだからっ!」
「ハナ…
マ…マジで?」
「好きだよ?」
顔を真っ赤にしながらオレを見つめる姿、やべー可愛い…
すると…
「ミ…ミツ?
キス…してほしいの…」
可愛い彼女からの…
可愛いおねだり。
…ちゅっ。
オレは、ハナの柔らかい唇に、そっと自分の唇を重ねた。
1回じゃなんか足りなくて、何度も重ね合わせた。
ってか…ハナ?
何でこんなところで座り込んでるのかと思ったら…
足に木の幹のカケラ…
ほんの少しだけど…刺さってんじゃんΣ
これ…
無理矢理抜くわけにはいかないし…
ハナをおぶってホテルまで戻るにしても…
時間もかかるしな…
ホントにどーしよ…
車とかヘリとか…
あればいいんだけど…
ゴォォォ…
な…何?
ヘリの音!?
あの機体の「FR」のロゴ…
エージェントルーム社員専用機!
晋藤 進 さん
ってのは、副業が敏腕パイロット
の頼れるお兄さん。
その人から聞いた話、
エージェントルームとウチの学校が提携してるらしい…
何でも、学校の教頭とエージェントルームの室長が知り合いみたいで。
ハナをおぶってヘリに乗り込むと、中には私立中学の保健の先生、和田さんがいた。
しかも、
「仕事ならここにあるじゃない♪」
と言わんばかりに、張り切ってハナの手当てを始める。
オレ、和田さんに注意された。
「イチャついてるヒマがあったら、早く手当てするべきだった」
って…
もう20分遅かったら、命に関わる「破傷風」の症状が出ていたかもしれないんだって。
なんとかホテルに着くと、怖いと有名な生活指導の先生がいた。
〈友佳side〉
………ハナ、部屋にもいないって…
どこ行ったんだろ…
心配だなぁ…
早めに夕食会場向かお。
そぉ思ってエレベーターに乗ると、一般の宿泊客の波に埋もれて、前に進むことさえままならなかった。
「すいません!!
降ります!」
高いと低いの中間みたいな、だけど聞いてて元気が出るその声が聞こえたかと思うと、
誰かにしっかりと腕を掴まれて、エレベーターから降ろされた。
一成!?
一成だ!!
「ごめんね?
思いっきり腕掴んじゃったけど…
大丈夫だった?」
「う…うん。ありがとう// //」
エレベーターにまた向かう。
その腕を軽く掴んで、
「友佳。
ハナちゃんは優がきっと見つけてくれるから、
俺と一緒に待ってて?」
暫しの沈黙の後、
「…あ、あのさ、友佳は…その……好きなヤツとか…いるの?」
いきなり聞かれたから、かなりビックリした。
頭をよぎるのは、朝ハナが言った
「好きなの?一成くんのこと。」
って言葉。
朝からそうだ。
ずっと一成ばかりを目で追って、その言動にきゅん
ってして…
私…
一成が、
好き…
「いるよ。
今…私の目の前にね?」
〈一成side〉
やべっ。
一般宿泊客用のエレベーター乗っちゃったっぽい。
降りように降りられねぇよ…汗
…あ、もう一人、俺と同じく間違えて乗ったヤツ…
って…
友佳!?
俺はとっさに友佳の腕を掴んで、降ります!
って言って降りる。
降りたのもつかの間、またエレベーターに乗ろうとする友佳。
「ハナちゃんを捜しに行くつもり?
ハナちゃんは優がきっと見つけてくれるから、友佳は俺と一緒に待ってて?」
顔を赤くして頷く友佳はかなり可愛い。
大人っぽくなったよなぁ…友佳。
だけど、誰かのためになら自分を犠牲にする姿勢は変わってない。
そこがまたいいんだよなぁ。
こぉいうとこが好きなの。
小さい頃から。
「あ…あのさ…友佳は…その…好きなヤツとか…いるの?」
うわっ!
俺のバカ!!
これじゃ、告白してるようなもんじゃん!!
「え!?」
聞こえてきた言葉にビックリした。
「いるよ。
…今、私の目の前にね?」
って…俺?
「先に言われるってアリかよ。
…俺も…好きだよ?
友佳。
保育園のときから…ずっとね。」
「一成~!!」
俺がそぉ言うなり、抱きついてきた友佳。
いちいちリアクションが可愛すぎる。
俺の胸から顔を上げて、上目づかいで見上げてくる。
何してほしいか…大体分かるよ?
キス…だろ?
俺は、ゆっくり顔を近づけて…友佳にそっとキスをした。
「友佳?
夕食会場…行こっか。」
わざとそぉ言ってみる。
もっかい…してほしい?
「かっ…一成…
もっかい…して?」
可愛すぎんだって。
結局、一瞬だけ舌を絡めるキスをした後、二人で手を繋いで夕食会場へ向かった。
〈ハナside〉
もう帰れないのかなって思ってたら…ミツ来てくれた!!
私のこと…心配して走ってきてくれたんだぁ…
やっぱ好きだなぁ…ミツのこぉいうとこ。
ミツの話によると、私、車の中で寝言を言ってたらしい。
『ミツ…好き…』って。
そんな記憶ないし!汗
まだ小さい私とミツが公園で遊んでる夢だったよ、確か…
でも…好きっていうのは、私の本心。
「オレは…好きだけどな。 ハナのこと。
"幼なじみ"としてじゃなくて、"一人の女"として。」
これ…告白…だよね?
「先に言わないでって…私もそのっ…
ミツのこと…好きだからっ!」
「好きだよ?」
好き。
大好き。
私今ゼッタイ顔真っ赤だあ///
「ミ…ミツ…?
キス…してほしいの…」
思えば…ミツとキスなんて…そんなにしたことは…なかったし…ね?
ミツは優しく微笑んで、わざと小さく音をたてるようにして唇を重ねてくれた。なんかお互いに物足りなくて、何度も唇を重ね合わせた。
そんなことをしているうちに、ミツが私の足に刺さった木の幹の欠片に気付いて、
遠くだったヘリの音が近くなってきて…
私たちの近くに着陸。乗っていたのは、晋藤さんに和田さん。
副業はパイロットに私立中学の保健の先生。
和田さんにバッチリ手当てしてもらって、ヘリでそのままホテルまで送ってもらった。
…ホテルに戻ると怖いと有名な生活指導の先生が…
「何?
こんな時間まで練習してたのか。
明日のスピーチ楽しみにしてるぞ。」
って言われただけで。
ミツと二人で口をあんぐりさせてた。
夕食会場に入ると、皆が心配してくれた。
あれ?
友佳と一成くんが…?
ははーん、なるほど…
友佳に手招きして、
「おめでとう」
って言う。
「ハナもでしょ~!!
おめでとー♪」
友佳、テンション高すぎ(笑)
真くんと話していた麻紀に、好きな人いないの?
って聞いてみた。
顔真っ赤にして
「あっ…後で言うねっ!」
さては…好きだね?
真くんのこと…
〈真side〉
夕食の時間が終わって、スピーチ練習の時間も終わって、みんなでお風呂行こうとしたら、先生に声かけられた。
夕食会場にケータイの忘れ物があったから、班の人に言っておいてってことで。
あれ?
このケータイ…
麻紀ちゃんのだ。
身体の部分に「HbG」と書かれたくまのマスコットには見覚えがある。
お風呂から上がったら、麻紀ちゃんのとこ、行こっ♪
まったく…一成くんったら…お風呂の中に飛び込んでたとこ先生に見られて怒られてたし…
レンくんと優くんも、お湯かけあって遊んでて怒られてたし…
まあ…好きな人、言ったからね…
麻紀ちゃんだ、って。
お風呂から上がると、あの3人が呼び出されてた。
ボクは、ちょっとその間に麻紀ちゃんに会いに行って来よ!
〈麻紀side〉
夕食の後のスピーチ練習終わった後に、自分のケータイがないことに気付く。
「キャメろんちゃんがいないと麻紀、生きていけないって~」
「キャメろんちゃん?」
「麻紀のケータイに付いてるくまのマスコットの名前♪」
「わかった、お風呂から上がったら私たちが今まで行った場所回って探すよ!
だから麻紀はゆっくり部屋で休んでな?」
パシャン…
「気持ちい~」
「ね♪
……あ、そうだ、麻紀、ケータイのことなんだけどさ、一回真くんに聞いてみてから探したほうが良いよ!ウチらの班の生活係、真くんだしさっ!!」
「う…うん…///」
「顔赤いよ?
さては麻紀、真くんのこと好きだね?」
うぅ…ハナ、何でわかるのさ…
「す…好き…だけど…?」
好き…だけど…
どぉしたら…
あっ!
真くんに借りたジャケットとマフラー…返すのすっかり忘れてたっ!!
-3時間前
何か異常なくらい寒気がしたから、風邪だったら困るって思って部屋にいることにしたんだけど…
そのときに真くんが…
「大丈夫?
部屋暖かくして、コレかけて安静にしてなね?」
って言って、自分のジャケットとマフラー貸してくれたの。
……お風呂上がったら真くんのところ、行かなきゃ!
えっと…真くんの部屋…
どこだっけなっ…
どんっ!!
「って……ごめんっ!
大丈夫?ケガは…ってか…あれ?麻紀ちゃん?」
「ごめんなさ…って…
真くん?」
「麻紀ちゃん…良かった!ボクもちょうど、麻紀ちゃんの部屋行こうとしてたんだ♪
コレ、届けたくて…」
真くんが持っていたのは、他でもなく、麻紀のケータイ。
「夕食会場に置きっぱなしだったって。
気をつけなよ?」
「あ!
真くん…麻紀こそ…コレ…ありがとう!!」
真くんのジャケットとマフラー。
「ありがとう。
ボク…麻紀ちゃんに言いたいことあるんだよね。
ここじゃ寒いから、ボクの部屋来る?」
言われるままに、真くんに付いていく。
「これからは"真くん"じゃなくて…"真"ね?
ボクも"麻紀ちゃん"から"麻紀"にするから。」
ガチャ
「先、入って良いよ。」
「あっ…ありがとう。」
な、なんかキンチョーするよぉ…
「真……言いたいことってなッ…っ…」
その言葉を言い終わる前に、麻紀の唇に柔らかい感触が…
「こーいうこと♪
麻紀…ボク…好きだから。麻紀のこと…」
そぉ言って、またキスをしてきた真。
「真っ…
麻紀もっ…好きっ…」
「ホントに?
嬉しいなぁ♪」
「ホント…だよ?」
行動で示すしかないと思い、勇気を出して麻紀のほうから真にキスをした。
唇を割り入って、真の舌が侵入してきた。
「んっ……ふっ……」
苦しっ…
軽く真の肩を押す。
「苦しかった?
でも…美味しかったよ?
ごちそうさまっ(ニコッ)」
もう…真ったら…
麻紀…こんなキス…初めてなのに…すると真は…麻紀の首筋に顔を埋めてきた。
「ぃやっ…くすぐったぁっ…」
もぉ…何したの?
ってか…真って…こんなゴーインだったっけ?
真と初めて会ったのは…中学のときからずっと通ってる、真のお母さんが開いている料理教室。
真自身も、たまに手伝ってた。
材料の買い出しに行ったり、実際に料理を作ったり。麻紀も何度か教わったし、帰りに1、2回送ってもらったりもした。
「ずっとボクだけのものだからね?麻紀。」
真のその言葉で我に返る。
真に抱き寄せられて、額に軽くキスされて。
「おやすみっ」
って言われて…
だけど…もっと一緒にいたいよ…
真のケータイが着信を告げる。
「あっ…はーい。ありがとう。」
「麻紀?
みんな、ハナちゃんたちの部屋に集まってるって!
行こっ?」
ハナの部屋=麻紀の部屋だもんね笑
「うんっ♪」
ガチャ
「こんばんは。」
〈真side〉
さ、麻紀ちゃんの部屋…っと…
どんっ!!
誰かにぶつかってしまった。
大丈夫かな?
って…麻紀ちゃん本人じゃん?
麻紀ちゃん、お風呂上がりなのか、まだ髪が濡れている。
風邪引かないか、かなり心配。
ボクは麻紀ちゃんの手に、本人のケータイをのせる。
「ありがとう!!」
すると麻紀ちゃんが夕方から借りっぱなしだったボクのジャケットとマフラーを律儀にも袋に入れて返してくれた。
そんな…気を遣わなくてもいいのに。
「寒いでしょ?
ボクの部屋来る?」
「あ、ボクのこと…"真くん"じゃなくて…"真"でいいからね?
ボクも"麻紀"って呼ぶから。」
ガチャ
先に入るように言って、ドアを閉める。
ボクと二人っきりでキンチョーしてるのかな。
頬を赤く染めてボクを見上げる姿が、食べちゃいたいくらい可愛い…
しかもショートパンツに生脚って…///
気付けば、麻紀の柔らかい唇にそっと口付けていた。
「麻紀…ボク…好きだから。麻紀のこと…」
そぉ言ってまた、麻紀にキスをした。
…今度は、さっきより長めに。
「真っ…麻紀もっ…好きっ…」
麻紀も…ボクのこと好きって言った?
「ホントに?
嬉しいなぁ♪」
「ホント…だよ?」
麻紀はそう言って、自分からキスしてきた。
…これは…チャンスかな♪
そのまま舌を這わせて麻紀のと絡めた。
「んっ…ふっ…」
苦しいのか、ボクの肩を軽く押してくる。
麻紀、顔真っ赤(笑)
キスとか初めて?
「苦しかった?
でも美味しかったよ?
ごちそうさまっ(ニコッ)」
ボクは麻紀の首筋に顔を埋めてキスマークを付けた。
ちょっとゴーインかな?
だけど、麻紀が無防備すぎるんだから、仕方ないじゃない?
「ずっとボクだけのものだからね?麻紀。」
そぉ言って麻紀を抱き寄せて、「おやすみ」
って耳元で言ってから、額に軽いキスをした。
すると…
ケータイが鳴った。
レンくんからの電話で、今みんなはハナちゃんたちの部屋に集まってるらしい。
麻紀も連れて、いざLet's Go!
ガチャ
「こんばんは。」
礼儀正しく部屋に入る彼女を見て、自分の目利きの正確さに、頬が緩んだのを感じた。
ハナSide
皆が集まって、朝のUNOの続きをやった。
結局、友佳が負けて…
罰ゲーム!
コールでわいわいしていると、先生が来た。
もう点呼の時間らしく、皆急いで部屋に戻る。
私、ビックリしてカーテンに隠れてたんだけど…
出ように出られない…
「いつまで、カーテンの裏いるんだよ」
ってミツが、軽くキスしてくれた。
ちゃんと耳元で「おやすみ」って言って。
…翌朝。
♪~♪~♪~♪
ケータイの音で目が覚めた。
ってコレ…私のケータイ…しかもミツから電話って…まだ…マキシマム眠いんですけど…
「もしもし…」
「もしもし?ハナか?
まさか、この電話で起きたの?」
「わ…悪い?」
「別に?
ただ…もぉすぐ起床時間だから起きろよってだけ。
じゃあな。
二度寝すんなよ?」
な…何あれ?
いわゆる…
モーニングコールってやつ?
「朝から見せつけんなよ~」
みんなからの"口撃"にあったのは言うまでもないけどね…
朝食食べて部屋戻ったら、朝の情報番組に某気象系グループのSくんが出ててテンション上がった♪
これで今日のプレゼンもスピーチも頑張れる気がするっ!!
ALTの人の前で発表した後、最後に良かったグループは表彰されるんだよ♪
私たちのグループはプレゼンが2位、私もスピーチ2位だった。
1位は確か…バスケ部の子。
レンは英語ペラペラだから、スピーチの審査対象からは除外されてたの。
こうして、インキャンは無事終了した。




