第95話 裸エプロンに何かを足すなら?
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「好きな人にしてほしい服装なんだけど」
前の席の友達が休憩時間にやたらとテンション高く話しかけてきた。
なにか癖に刺さる動画か漫画か知らないけど、昨日触れたのかな?
「学生服にエプロンで料理は鉄板だけど素晴らしいと思うの」
はー?
「でも気が付いたの。
エプロンを着るならむしろ下は何も着ないほうがいいと」
へー?
「料理という家庭的なことをしているのに裸という背徳的なギャップが素晴らしいと」
ほー?
「でも裸エプロンはありふれた定番すぎる。
やはりここは何かしら、私ならではの要素を入れるべきだと思う」
そー?
「そうでないとせっかくしてくれる好きな人に悪いもの」
ねー?
「そこで考えたの――マスクとかどうかしら?」
んー?
「裸にエプロンでなにか身につけるとなるとそれがベストかなと。
その下の表情はどうなってるの?照れているの?それとも楽しんでるの?
そういう2度おいしい妄想ができるのが醍醐味なのよ」
わー?
「あえてそこを隠すのかという路線で、ネックウォーマーとかも考えたのだけど」
おー?
「はっ!そのラインで考えるなら逆転をするべきなのかも。
少しだけ隠すのではなく、少しだけ出すべきなのよ。
普通に服とエプロンを着ているのに、背中だけ見えている、尻だけ見えている。
あえて1点が輝くようにする、ありね、大ありよ」
まー?
「ねえ!貴方なら何を身につけるべきだと思う?」
まったく興味がなくて生返事が続いていた。
あのさ、これ私がやる想定で話してないか?
ずいぶん楽しそうに目を煌めかせてる友達。
何かを身につけるねえ。
「常識と恥じらいじゃない」
「なるほど!『嫌々だけど君が喜ぶなら……』
そういう雰囲気を醸し出して盛り上がるべきだと。
相手すら巻き込んで空間をデザインするその発想。
やるわね、貴方」
「ちっげえよ、人類なんだからまず服を着ろ」
-次回予告-
男装をやってみよう
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