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第9話 友人そっくりな変態AI

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前の席の友達がトイレから返ってきたので、さっそく肩をちょいちょいとつついた。


「どうしたの?」

「昨日良いアプリ見つけてさ」


振り返ってくれたのでスマホの画面を見せる。


「このアプリさ、メッセージアプリの会話を読み込ましたら疑似人格つくれるんだって」

「そんなわけ」

「でもバズってたしやってみようよ」


私は前の席の友達との会話メッセージを読み込ませた。

普段のどうでもいい会話をしてる、ほんとに中身のないやつを。

さーて、なんて会話を返してくれるのかな。


前友AI『ちょっとクルブシ見せて?』

前友AI『やましい理由ないんだけどさ、ちょっと体操服交換しない?』

前友AI『おかえり、部活お疲れ。

    え?今からお風呂?ビデオ通話する?』

前友AI『画面越しに匂いがする』


そっとアプリを落とした。

前の席の友だちを見ると、不思議そうにぽかんとしていた。

さっきのセリフをこいつが言ってると仮定して創造しよう。

うん、なるほど、そうかそうか。


「え?私いつもこんなの?」


友達は心外だと少し怒り気味なんだけど、私にはフォローなんてできなくて、その代わりにゆっくり大きく頷いてあげた。


これでも随分ましだよ?


--次回予告--

隠れた才能 編

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