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第86話 いつも変態で、よく乙女になる友達のモノマネ

【毎日更新】

評価 or ブクマおまちしてます。

嬉しくて踊ってしまいます。


「あ、ごめん。

 パソコン貸してくれない?」


前の席の友達の家で、私はふと学校から送られてきたファイルの返信が必要なことを思い出した。

明日が締め切りだったし忘れないうちにやっておきたい。


「かまわないわよ」


ベッドに突っ伏してウトウトしていた友達が、枕から顔をあげながら答えた。


「保存してる画像や動画とかは見ないから安心して」

「別に見られて困るようなものは無いわ」

「なら探すよ?」

「嘘です、お願い、やめて」


プライバシーは大切だからね、やらないやらない。

許可をもらったので椅子に座って、ものものしいデスクトップパソコンの電源を入れる。


「起動したら8桁のパスワードを求められるのだけど……」

「私たちの誕生日をつなげたの?どっちが先?」

「……貴方よ」

「ああ、私の誕生日をパスワードにしてくれようとしたけど、パスワードはもっと長くしなさいって言われたの?

 だから二人の誕生日を合わせたと」

「正解過ぎて気持ち悪いわ」


青い顔でむくりと起き上がった友達が私の後ろに立つ。

座っていて低い私は下から見上げながら、声を低くしてモノマネをした。


「パスワード設定か、あの娘の誕生日にしましょう。

 え?長さが足りない?

 ……仕方ないわね、私のを足そうかしら」


ぐふぐふと不気味に笑いながら三文芝居をする。

我ながら友達の特徴をよくとらえていると思う。

そんな私を冷めた表情で見下ろす変態。


「と、とても似た物真似ね」

「いつもよく見てるからね、自信あるんだ」

「よく、見てくれているの?」

「うん、何か人権損害されそうで」

「ああ、そっち」

「うん、そっち」


口の端がひくついているのが見えた。


-次回予告-

可愛い君は私だけが知っている


挿絵(By みてみん)


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嬉しくて踊ってしまいます。

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