第80話 シスコン姉の憂鬱
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「顔が気持ち悪いわ」
休み時間に席を外していた前の席の友達が帰ってくるなり、スマホを見ていた私にそう言った。
すっごい失礼だなお前。
「なんで訴えれば勝てそうな罵倒をいきなりされたの?」
「自分で確認しなさい」
手に持っていたスマホの電源ボタンを友達に押されると画面が消え、黒くなった板に私が写る。
あーうん、ひどいなこれは。
顔の色んなところが伸び切ってるわ。
「何を見ていたらそうなるのかしら」
「いやー、暇だったからついついね」
再び画面を付けたスマホを友達に向ける。
それを見て一瞬で納得してくれたようで、いつものように呆れてくれた。
「女子小学生を視姦して興奮していたのね」
「妹の写真を見ていたのよ」
そりゃ宇宙で一番可愛い女の子なんだから変な目で見たくなるのもわかるけど、そんなことしたら神罰がくだるよ、ほんと。
「本当にシスコンね」
「うるさい、少しでも離れたくないの」
「そんなにべったりだと、いつか妹に言われるわよ」
「なんて言われるの?」
私の問いの友達が、からかうように言ってきた。
「お姉ちゃん嫌いって」
神様が徹夜をして作り上げたようなあの天使が?私に?嫌いって?
ガラッ
「なんで窓開けるの!なんで身を乗り出そうとしてるの!」
「無理、生きていけない。
生きる意味がない」
止めないで、この世から妹の嫌いなものを減らさないと。
「ほら、私もいるしさ!私は愛してるよー!」
「……」
「なんでさらに身を乗り出すのよ!腹立つな!」
オマエゴトキガ イモウトト ハリアエルトオモウナ。
「さっきのは嘘だからね、もうほんと世界最悪のブラックジョークだよ」
「……ほんと?」
「ほんとほんと。
妹ちゃんは貴方のことが世界一好きよ」
「まあ……昨日も一緒に寝たし」
「嫌な人とそんなことするわけないわ」
「そう、だよね?」
「きっと寝ていてもお姉ちゃんと遊んでる夢を見てるはずよ?」
「えー、やっぱりそうだよね。
実は私もそんな夢昨日見てさ、聞いてくれる?」
「ええ!喜んで聞かせてもらうわ。
くっそ面倒だけど」
「何か言った?」
「何も」
「それでね、詳しく話すと2時間くらいかかるんだけど」
「くっそ面倒だわ」
「何か言った?」
「何も」
-次回予告-
体が柔らかいと色々できる
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