第77話 たぶん人ではない妖怪とかそっちよりな女の子
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家族での夕食中、誰も真剣に見ていないテレビが流れていた。
夏のホラー特集という子供だましの番組が映されていて、ついさっきから日本の妖怪について放送される。
はー、いろんなのがいるんだね。
テレビでは妖怪は大きく二つに分けられると説明されている。
当時では説明のつかない現象に当てはめた神様的なものと、ちゃんとしないと駄目だよという怖がらせる戒め的なもの。
なになに、舐り女。
体中を舐めてくる女か。
なになに、べとべとさん。
夜道で後ろをずっとついてくるか。
なになに、垢舐め。
浴室についた垢を舌で舐るか。
そうか、私は普段されてそうだけど、これって妖怪レベルの奇行なのか。
「ごちそうさまでした」
手を合わせて挨拶をした私は食器をシンクで洗って自室へ戻った。
勉強机に座って背もたれに体重をかけると、長年使っている椅子が軋む音がした。
スマホを取り出すと前の席の友達に電話をかけた。
何回かのコールの後、聞きなじみのある声が耳元で響く。
「どうかしたの?」
唐突な電話が嬉しそうな友達。
ごはん時にごめんねと声をかけると、終わったところと答えてくれた。
「ちょっと確認したいことがって」
「明日ではなく今すぐ?
答えられることなら良いのだけど、何かしら?」
なんて伝えればいいんだろう。
こんな質問をしたことないからな。
でもストレートに聞くしかないか、しゃあない。
「あんたって人間?」
さっきテレビで君のプロフィールが紹介されていてさ。
たぶん違うとは思うけどさ、疑う部分もあってさ。
念のためね、念のため。
「この世に生を受けて16年経つけれど」
電話先でたぶん頭を抱えている友達。
多分こいつたまによくわからん事いうなという、悩みのポーズをきっとしているな。
「その点は生まれてこのかた、疑ったことはないわ」
-次回予告-
それだけは無理、絶対
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